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「丸い」とは言うけど、「三角い」とは言わない?
「丸い」とは常用、「四角い」はまあまあ使います。「三角い」などは使いません。何かルールみたいなものあるのでしょうか?
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意外に感じられるかもしれませんが、「角い」という言葉が存在して、広辞苑(第5版)には次のように説明されています。 角い:(角の形容詞化)四角い。かどばっている。(明治期から使われた)「角い入れ物」 この「角い」という言葉は最近はあまり使われないかもしれませんが、「青空文庫」で検索してみると、昔は実際に使われていたことがわかります。 ○又此頃増田のところへ遊びに來る二十四五の商賣人らしい男が一人居る。頭を丁寧に分けた角い帶を締めた男で、其男が來ると増田は例の物案じを始める。 ○南座の前を通り過ぎると南側の家の軒下に悉く角い行燈が出てゐる。この2例は「俳諧師」(高浜虚子) ○其処には五輪になった円い大きな石碑や、平べったいのや、角いのや、無数の石塔が立ち並んでいた。「狐の手帳」(田中貢太郎) ○…行燈型の枠を取付けた白角い七輪のトロ火で焙あぶり乾かして、…「梅津只圓翁伝」(夢野久作) 最後の夢野久作の用例など、「白くて角ばった七輪」の意味でしょうけれど、「白角い七輪」とは…。 なぜ「四角い」と言うことはあっても「三角い」とは言わないのかというご質問を考える際に、明治期から使われたという、この「角い」という言葉の衰退(?)が参考になるように思われます。「丸い」「四角い」などと比べて語呂が悪く、また「角い」が持つ俗語的な語感も好まれなかったのではないかと考えますがいかがでしょうか。
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造語法としては「n角」+「い」なので,「三角い」,「四角い」,「五角い」,「六角い」・・・とあっていいはずですよね。数学的には,n=無限大になると「丸い」という(笑)。 たぶん日常的に使う機会の頻度の問題で,n=4とn=無限大がいちばん多く,形容詞化したんじゃないでしょうか。身辺で三角形のものは,あまり思いつかないでしょう? なにも根拠はありませんが,三角形は珍しい造形であるがゆえに,脱日常生活の「呪術」と関連があるかもしれません。三角形が連続したウロコ文(△△△△)がその一種かもしれず,もともとは水神ともされたヘビのウロコの造形です。なんとなく「△」の「とんがった造形」は怖い(笑)。 なお,牙や刃物のように先端がとがった物体については,その性状(形態ではない)にたいして,形容詞「鋭い」があります。ミクロには多角形をしており,ざらざらした触感の物体については,「粗い」があります。
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- msMike
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「三角い」、「多角い」、とは言えませんが、「四角い」は無きにしも非ずでせう。
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- tzd78886
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比較的最近作られた言葉だからでしょう。三角形というのは基本ですから、他と区別する必要はなかったわけです。日本語というのは基本数は特に呼称しないものですから、三角形もそう呼ばれていなかったわけです。緑の例が出ましたが、緑という言葉も比較的新しいことは知られています。
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- seble
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単に語呂が悪いんでしょう。 言語は、文字より音が先に作られていますから、発音しにくいとか、言いにくい、語感が悪いなどの言葉は自然と作られない、廃れていくのかと思います。
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- SPS700
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お答えになっていないかもしれませんが、 例えば「色」の世界ですと、白、黒、青、赤、の四つは名詞の形も、「い」のつく形容詞の形もあり常用されますが「緑い」とは言えません。 形の世界でも、「まる」という名詞の形と「丸い」の形容詞の形がありますが、おっしゃる通り「三角い」、「多角い」、とは言えません。 日本古代の色彩感覚に、上の四つをあげる人がいるように、形にも「丸い」形の方が古いのかもしれません。
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ご回答ありがとうございます。
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