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SKS3の焼入れ後の焼きなまし
- SKS3を830度の釜で油焼入れした後、冷却する際に空冷させる方法について疑問があります。
- 焼きなましの釜に入れる時に、なま暖かさを感じるまで待つ必要があるのですが、具体的にどの程度の温度が適切なのか知りたいです。
- 焼きなましの釜にSKS3を入れる際に、なま暖かさを感じる温度を確認してから入れるようにしてください。
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質問の「焼きなまし」は「焼戻」の間違えとして回答します。 質問では引げ焼入をしている。 引き上げ後、何度まで冷えたら200℃焼戻炉に入れればよいのか。 焼入だからマルテンサイト変態がほぼ完了するまで冷やす。Ms点が180℃付近なため、通常100~50℃まで冷やす。 生暖かい温度と言えば多分40~50℃だが、そこまで冷やしても問題はなく、「生暖かい程度まで冷えたら焼戻炉に入れる」でも良い。 さらに低いと靱性が低下して焼入応力による焼割れが発生する懸念があるが、小型単純形状品では室温まで冷却しても可。 150~200℃では高すぎて、焼入不足になる。 むしろ注意すべきは引き上げのタイミング。 遅すぎると表層や凸部がMs点以下になり、つまり油内で変態し、引き上げ焼入により防止しようとした焼入歪が生じてしまう。早すぎると芯部の温度が高いままの時間が長くなり、パーライト変態を起こす。 回答(2)は「油槽」や「焼きなまし炉」を使用して焼戻す方法のようですが、少なくとも工具鋼では使わない方法です。
URLを先ず確認下さい。 さて、 > SKS3を830度の釜に入れた後の油焼入れ、後に空冷でなまあたたかくなるまで > 放置し手でさわってなま温かく感じたら…… なら、表面は急速に冷却していますが、内部はまだ冷えきっていない状態ですね。 (少し大きなブロックであるか、厚みが厚い形状の物のようですね) 材料が異なりますが、焼き入れ/焼き戻しする時には、油冷の後に油から出してその材料の 表面状態(色の変化)にて焼き戻し温度に表面がなったかを確認し、再度油冷し焼き戻し していたりしていました。(簡易的な手法) 焼き入れ/焼き戻しでの機械的性質の向上は、表面層部分だけで実質可の使用法が殆ど であるため、簡易的手法として使用されていました。 ですから、“手でさわって”冷えていることが確認できたら、なま温かく感じるまで 待たなくてもやきなましの釜に入れて焼き戻ししても可です。 当然、なま温かく感じるまで…は、やきなましの釜に入れて再加熱している状態と同じなので、 あまり気にしない方がよいと思います。 但し、温度が上がり過ぎることは、表面の一部だけが冷えていることになり、SKS3を使用 している意味があまりなくなるや、時間をおいての焼き戻しには注意を払うべきです。
大同鋼データ http://www.futaba.co.jp/dbps_data/_material_/localhost/precision/molding_db/images/tech_sks3.pdf 大物でない限り、こんな厳密に考える必要はありません。 掌に乗るサイズなら、200℃ぐらいから体温近くまで冷えても、結果は変わらないと思います。 冷えたらすぐ焼戻しへ投入。何10分とか放置することは良くないとされています。 ×大同鋼データ ○(ダイセット、6Fプレートの)双葉電子データ 回答(2) > 放置し手でさわってなま温かく感じたら…… なら、表面は急速に冷却していますが、内部はまだ冷えきっていない状態ですね 油中でも冷却進めば、空冷するなら更に温度は均一化する。水冷との違いと取違えている。 >材料が異なりますが 材料が異なると焼入温度も冷却方法も異なる。↓からS45C程度であろうが、、、 >温度が上がり過ぎることは、表面の一部だけが冷えていることになり、SKS3を使用している意味があまりなくなるや、時間をおいての焼き戻しには注意を払うべきです 焼入れの常識を理解していない。焼戻しまで時間をおくと鋼内部を安定化させる目的が達せられないから。 >あまり気にしない方がよいと思います 間違い勘違いを犯してまで、拙文の結論に合わせても困る。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=263138&event=QE0004 おかしな材料知識、プレス金型知識の根源が、これでようやく解明できてきました。