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SKS3の焼入れについて
- 焼入れ温度の調整によって硬度を調整することができますが、組織が荒くなる可能性があります。
- 組織を細かくするためには、焼入れ温度を下げるか、冷却速度を速めるなどの工夫が必要です。
- 組織を細かくしつつ硬度を出す方法について、具体的な手法は研究が進められています。
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SKS3の現在のJIS規定焼入焼戻温度は830-180℃。古いJISでは800~850-150~200℃であった。硬さ規定はいずれも60HRC以上。 焼入温度800-850℃の範囲では焼入硬さはほとんど変わらない。焼入焼戻硬さは焼戻温度が低い方が高くなる。 通常は焼入温度850℃でも組織が粗くなることはない。焼入温度で「オーステナイト+球状セメンタイト」になっており、このセメンタイトが粗大化を防止する。ただ850℃を越すとセメンタイトが固溶して無くなり粗大化する。 質問にある粗大化がどの程度か判らないが、組織を見て球状セメンタイトが残っていれば問題はない。残っていなければ粗大化しており、表示温度が低く出ている可能性がある。 また840℃と850℃の特性差は極わずか。本当に温度の影響なのかどうか。 マルクエンチ温度200℃も問題はない。 正しい焼入温度とマルクエンチ温度なのにHRC60以上(薄物ならばHRC63程度)の焼入硬さが得られていなければ、加熱時間やマルクエンチ条件が、材料寸法に対して適切がどうかが懸念される(芯部までしっかりと狙い温度になっているか)。 詳しく検討する余裕がないのなら、とりあえず焼戻温度を低目にして逃げる方法もある。但し靱性が多少犠牲になる可能性がある。
熱処理はあまり詳しくありませんが、以下の確認をしてみて下さい。 焼き入れ温度は、“SKS3 焼き入れ 条件”で検索すると、850℃以上が 多くみられますが、焼き入れ;830℃油冷、焼き戻し;180℃空冷の条件 もあります。<NACHIさんの資料で> 多分、焼き入れの硬度不足は、温度より冷却速度とその浸漬時間に問題が あると考えます。 今一度、条件を確認してみて下さい。具体的には、焼き入れの引き上げ 時の温度と浸漬時間を確認して下さい。…… [焼入れ]の資料で、 また、焼き戻し温度は、高目設定は硬度が低目になります。180℃で1時間の マルクエンチでは、組織の変化はないでしょうか。…… [焼戻し]資料で、 後は、参考の一般的資料です。
お礼
ありがとうございました。資料を参考に試して見ます。