- ベストアンサー
パンチプレートに使用する材質とは?
- 送り抜きの金型において、パンチの位置を固定するために使用する上型のパンチプレートの材質について知りたいです。
- パンチ位置決めの穴はワイヤーカットで貫通させ、パンチにかかる荷重はダイセットで直接受ける形になっています。
- バッキングプレートは使用していません。質問文中で生焼き入れ済みかどうかの情報は不明です。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
弊社では従来、パンチプレートはSS400を使用しておりました。当然焼入れはしておりません。 しかし、経年使用による入れ子としてのパンチの緩みなどの不安を感じておりましたところ、最近になって親会社から金型精度と強度の向上についての指導があり、先日SK3に焼入れ処理をおこない、パンチプレートとして使用しました。 金型自体の立ち上がりはまだ先なので、その効果の程はまだ実感しておりません。 いろいろ調べてみましたが、パンチプレートの材質としては、S50CやSK3、プレハードン鋼を使う場合が多いようですが、SS400も使用される場合も多いようです。 弊社がSS400を採用した背景には過去、親会社からのコストダウンの要求があり、担当者と金型材料の選定をした結果、SS材の使用に落ち着いたということなので、念のため。 ただ、修理型などを観察していると、40年ほど前の金型がパンチプレートにSS材を使っており、今に至っても問題なく使用(修理は全く別の箇所)できていたという事例もあります。(SPCC t=1.0の順送) ワークの厚さや材質、形状といった要素で選定したらいいのではないでしょうか。ちなみに弊社がSK3を使用したときは、当然先に焼入れを行い、その後パンチ穴や位置決めのノック穴をワイヤー加工をしたのは言うまでもありません。
その他の回答 (2)
弊社では基本的にはSS400を使用していますが、パンチの組替回数の多い金網用金型や生産数の多い抜型の場合はSKS3に焼入れして使用しています。(SS400ではすぐにガタツキが出ます。) ただし、金型費が高くなりますので、製品の材質・板厚・形状・生産数等で使い分ける必要があると思います。 焼入れしたまま長時間置いておくと置割れが発生することがあります。また、経年変化の防止、研磨割れの防止等のため、焼戻しは必要です。 今回は耐摩耗性が必要でしょうから低温焼戻しがいいと思います。 SKSでもメーカーによって条件が変わりますので、熱処理業者さんと相談してください。
補足
ありがとうございます。 生産数が多いので、SKS3に焼き入れで行こうかと思いますが、 ここで、お聞きしたいのですが、 焼き戻しは位置決めとしてのパンチプレートならいらないでしょうか? 焼き戻しはジンセイを出すためのものですよね。 パンチみたいに衝撃がかからないから 焼き戻しはパンチプレートの場合はしないでしょうか? ありがとうございます。 焼き入れだけで終わらすことはほぼないと いう事なのですね。
弊社の例です。 S50Cを熱処理して使用してます。 良い悪いは別にしてパンチ、ダイはSKD11又は相当、それ以外はS50Cを使用し、使用箇所によって熱処理してます。 型材料の標準化とも言えます。 参考;型材に刻印を打って識別してます。
補足
ありがとうございます。 >使用箇所によって熱処理してます。 たとえばどのような場所の場合でしょうか? 今回のような単なる位置決めとしてのパンチプレートなら 熱処理はしないですか? 熱処理をするのは強度を上げて変形していかない為ですよね。 位置決めであっても熱処理がされている方が変形が少なく 同じ位置決め精度を維持できるという事になりますね。
補足
ありがとうございます。 今回 >。(SPCC t=1.0の順送) これに近いので、SS400でも問題なさそうですね。