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ワイヤーカット後の寸法変化
- ワイヤーカット加工後の寸法が変化している問題について解決策を求めています。
- ストリッパプレートへのサブガイドピンの挿入が困難な状況が続いており、原因を特定できずにいます。
- 機械の不具合、材質の問題、焼入れの品質など、様々な要素が原因と考えられます。
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要は、SKD11系統の材料で高温焼き戻しをすると 現れる性質です。その中でDC53が最も変化が激しくて、SLDが一番小さいのです。それを元にした JISのSKD11というラベルで売られている材料は SLDに近いですけど、一緒ではありません(不安定)。
低温ダイス鋼(SKD11)の場合、以前は残留オーステナイトの量がそのまま経年変化の起こりやすさに結びつくと考えられてきました。ところが、最近の研究では、200℃近辺の低温焼戻しを行った場合には、残留オーステナイト量が約20%程度存在しているにもかかわらず、残留オーステナイトの状態が安定していて、経年変化が比較的ゆっくり進行し、逆に510540℃程度の高温焼戻しを行った場合には、残留オーステナイトが分解して約5%程度まで減少するものの、逆に残留オーステナイトの状態が安定しておらず、5日ぐらいの短期間の間に、残留オーステナイトの分解反応の影響による寸法変化が+0.02%程度発生することが判ってきました。ご質問の現象はこれに該当するのではないでしょうか。高温テンパーの後に、強制的に残留オーステナイトの分解(時効)を進めるために、安定化処理と呼ばれる400℃での焼戻しを追加するとこの現象が抑えられるとされています。これはSKD11、DC53,SLD等の材質に共通して起こる問題です。詳しくは、大同特殊鋼の技術資料No.SD9912a「DC53の経年変化について」に記載されています。大同特殊鋼の代理店に依頼すれば入手が可能です。もし、入手が出来ない場合には、コピーを差し上げます。 e-mail:r-sakata@pop02.odn.ne.jp
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解り易いご回答有難うございます。焼き入れ屋さんに問い合わせたところRey様と同じような意見が返って来ました。でも、サブゼロや、他の工程を追加すると時間もコストもかかってしまう。コストダウン短納期の今日、弊社にとって一番良い方法をチョイスするつもりです。大同特殊鋼の経年変化についても調べてみます。また、いいアドバイスありましたら、ご意見をお聞かせくださいますよう、よろしくお願いします。
SKDは、焼き入れ後に収縮の傾向あります。
お礼
貴重なご意見有難うございます。昨日ワイヤーサービスが来ましていろいろ調査してもらいました。本日材料屋さんが来る予定です。また、ご意見を、お聞かせ願いますようよろしくお願いします。
機械精度の確認は、加工直後の寸法と23日経ってからの寸法を測ればわかると思います。もし、機械精度に問題無いのであれば、焼入れと材質の関係がもっとも怪しいと思います。弊社ではSKD11材は経時変化が出やすい方ととらまえています。材種の変更ができるのであれば同等の材料に変えてみてはどうでしょうか? ちなみに弊社では大同特殊鋼製のDC11を使っていますが、ご質問のような問題は発生していません。
お礼
早速のアドバイス有難うございます。今朝も、SKD11t=25-200-600のストリッパが、同じ現象が生じています。DC11の材料を使ってみようと思います。また、ご意見お聞かせ願いますようよろしくお願いします。
23日後におかしく成ったのならば、最初に熱処理を疑って見た方が良いと思います。 テストに、-120℃のサブゼロを行い、高温テンパ-した材料で挑戦してみては? これでも変化が出るようならば、加工精度を再チェックする必要が有るかもしれません。
お礼
早速のご回答有難うございます。現在、熱処理、材料、ワイヤーカット放電加工機の3方面から各業者に検討していただいております。今回の回答を参考にさせていただいて結論を出そうと考えております。また、ご意見をお聞かせいただきますようお願いいたします。
お礼
ご回答有難うございます。弊社におきましては、SLDを使っているのですが、DC53を使用しても同じような現象が起こると聞きました。また、ご意見をお聞かせ願いますようよろしくお願いします。