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炭素鋼鍛造品についての機械的性質の違いは何によって生まれるのか
- JIS G3201炭素鋼鍛造品について、SF340A、SF390A、SF440Aなどの種類によって機械的性質に違いがあるか調べました。化学成分は一緒なのに、機械的性質の違いは鍛造方法や程度によって生まれると考えられます。
- 炭素鋼鍛造品の機械的性質の違いについて、鍛造方法や程度が影響していると考えられます。化学成分が一緒でも、鍛え方によって最終的な能力が異なるということです。
- 炭素鋼鍛造品の機械的性質の違いは、鍛造方法や程度によって生まれると考えられます。化学成分は一緒でも、鍛え方によって能力が変わる人間と同じような理解でいいでしょう。
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回答(1)(3)さんの意見と同じです。JIS G3201では成分規定が1通りしか ないのに,材料区分で引張強さが35~70kgf/mm^2の範囲で規定されてい ます。鍛え方だけで,機械的性質のこの範囲はカバーできないでしょう。 炭素鋼ではせいぜい±20%くらいの範囲が限界でしょう。 規格での成分規定の範囲が広いので,機械的性質の差異は成分調整による炭素 当量の違いや熱処理の影響が大きいと思います。
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質問者が丁寧に規格No.まで掲げられてるのに・・・・ 焼きなまし状態の6品種。区分記号Aをつける 焼入れ焼戻し状態の3品種。区分記号Bをつける 以上9品種を規定 成分は次の規定が全品種に適用 C Si Mn P S 0.60以下 0.15~0.50 0.30~1.20 0.30以下 0.035以下 A区分、B区分ともに引張強さなど機械的性質を規定。 品種の SF340A などの3ケタ数字は引張強さを表す。 の、後先何処にも加工硬化なんぞ入る余地がない。はずがないが冷間やったとしても効果が消えてしまう。 結論は回答(1)さんが要領よくまとめていると思う。 炭素当量を持出すにも及ばずC量だけでSS400~S60Cまでカバーしてしまう成分規定→ 強さも同じこと → 品種
SS400の板材は、板厚によって降伏点が異なる事をご存知ですか? 引張強さも同様に異なりますが、規格が400N/mm2以上(400~510N/mm2)となっている ので詳細な記述は意味がないからしていないだけです。 これは、表面が圧延で加工硬化を起こし硬くなる(降伏点や引張強さが上がる)からです。 ステンレス(SUS)鋼も、熱による焼き入れは防錆効果が落ちるので、加工硬化によって、 硬度を上げ、耐力や引張強さを上げます。(SUS304等のバネ鋼がそうである) ≪熱処理よりは、硬度はあまり上がらないが、防錆効果を重視する場合によく用いる≫ SUS製ボルトの強度区分も同じです。《URLのA2⇒SUS304系、A4⇒SUS316系》 以上と同じ内容で、 炭素鋼鍛造品の化学成分が同じであっても強度が異なるのは、鍛造で加工硬化させ強度を アップさせているんでしょう。(炭素鋼の鍛造品ですから) 《硬度換算表を確認すると、必ず引張強さの欄があります。硬度と引張強さは略比例するから》
> 規格を見てみると、化学成分は一緒なのに そうかなぁ? 規格を見ると、C%等の許容範囲がとても広くなっているのに気付きます。 その上で、当事者間で受け渡しとなっています。 つまり、それぞれの機械的性質に合致する様に、 規格の範囲内で成分を調節すると解釈出来るのでは?
お礼
ご返答、ありがとう御座います。 鍛造で機械的性質がどの程度改善されるのか? 感覚が無かったのですが、まあ±20%くらいのが限界ですよね。 炭素当量や熱処理の違いの方が影響が大きいことが解り、ありがとう御座いました。