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JIS B 8501 鋼製石油貯槽の構造について
- JIS B 8501「鋼製石油貯槽の構造」で側板の厚みを計算する式が定義されています。
- 液ヘッドHから0.3を引く意味合いを教えてください。
- t=(D×(H-0.3)×ρ) / (0.2×f×m)
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底板の影響を考慮せず、円筒胴に対する理論的な円周方向の膜応力の計算なら まづ、t=Pr/σが一般式でしょうか、これからt=PD/2σとなりますよね 圧力P=ρHd(水密度d=9.80665x10^-6 [N/mm3]),σ=fm[N/mm2]とすれば t=(D×(H-0.3)×ρ) / (0.2×f×m) の式が導かれるのだと思われます ここで、0.2=2/9.80665≒0.204→0.2と数式を安全側に簡略化したのだろう 戻って何故(H-0.3)か? 例えば上端自由支持、下端固定の不等辺分布荷重の梁と考えれば案外と容易に 理解できると思われます。つまり下端付近では曲げ応力が正負逆転してしまう しかも最大応力の半分程度でもあり、低減係数と考えるのが妥当かと思います >しかも最大応力の半分程度 間違いでした。逆に負で√5倍≒2.236でした。となると、底板自体を考慮して 低減しているのでしょうね。最後に、気になったが腐れ代αが計算に抜けている 少し時間が空いてしまったが、しばらく気になっていましたが一応スッキリ 以下、直接、JISCへ問い合わせてみたところを、そのまま投稿してみました <質問>何故(H-0.3)か? (回答) JIS B 8501の解説(8)側板の(e)項にある記載を下記に記述します。 「板厚の計算の対象となる側板の段の下端から0.3m(1フィート)上方に おける点が、その段より厚い下段又は底板の影響を受けて最高の周方向引張応 力を示すという考えによったものである。」 上記記述の如く、格段の必要板厚を算定する上で、 格段の下端から0.3m(1フィート)上方に最大引張応力が発生する事か ら、0.3mを引いた液頭厚を採用しています。 <質問>0.3という数値自体に理論的な根拠はあるのでしょうか? (回答) API 650, BS 2654に採用されている式を従来と同じく採用した
正確ではありませんが,円筒貯槽の側板の円周方向応力は σ=PD/2 P:平均圧力,D:内径 で与えられます。したがって ((H-0.3)×ρ)=平均圧力 (0.1×f×m)=材料の許容応力 と考えられます。Pをヘッド圧に換算すると平均圧は P'=H/2ですが P'=(H-0.3)と便宜的にみなしていると考えられます。 底板の効果を考慮した安全サイドの設計式として,提案されている式だと 思われますが、どうして0.3を減じるか詳細は不明です。
お礼
回答有難うございます。 なかなかこれだという回答が私自身も見つかっておりません。 参考にさせて頂きます。
お礼
回答有難うございました。 底板を考慮しての低減ですか。 今まで、公式的に使っていた為、0.3を減算することに対してよく考えていませんでした。参考にさせて頂きます。