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G284の同期タップサイクルでのフロート付タッパー加工について
- G284の同期タップサイクルを使用してフロート付タッパーで加工する際の注意点や不都合点について教えてください。
- 同期タップサイクル(G284)を使用したフロート付タッパーの加工について、不具合や問題点があるか教えてください。
- G284の同期タップサイクルを利用してフロート付タッパーを加工する際の注意事項や不具合について教えてください。
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こんにちわ。私も以前MCを使っている時はフローティングタップホルダーを使って加工した事があり、特に問題はありませんでした。現在オークマのNC旋盤LB300mを使っていますが、回転工具を使ってのタップ加工は例外なく同期タップ専用ホルダーを使用しています。それはステンレスなどのタップ加工などの場合、途中でトルク不足で止まってしまうことがあり、事前にそれを防ぐため加工深さを分割して加工するためです。例えば深さ40ミリだとすると?10ミリ?20ミリ?30ミリ?40ミリと4回に分割して加工します。フローティングタップホルダを使用している状態ではこの加工はできません。参考になれば幸いです。
“G284”というコードは使用した事はないのですが、 軸方向フロート機能が付いたからといって、必ずしもリジッドタッピングに対応しないという事はないハズです. フロートを前提とした安全装置などが付いていると、それが逆に悪さする可能性もあるのかも知れませんが、 フロートするという自体はリジッドタップにさほど影響しない様に思います. タップの場合、加工に必要な力は殆どトルクだけで、送りはタップのピッチに追従するためのものです. 切れ刃が食い付くのにスラストが必要になるでしょうが、一度食い付いてしまえば、 たとえ送りが止まってもタップは回転に合わせて進んで行くくらいですから、 タップの進行に合わせてホルダが動いてさえくれれば、ねじはきちんと切れてしまう訳です. 抜く際も、タップとワークとが連れ回りしなければ、回転に合わせて自然と抜けて来ます. ですから、仮に、タップホルダの構造的な理由で、食い付きに際してスラストが不足する様な事になれば、 それはリジッドタッピングでなくても、そもそもねじは切れなくなるハズです. コンプレッション機能が悪さして深さが決まり難くなったり、 加工条件設定によっては安全装置がタップを外してしまったりする可能性はありますが、 ホルダがフロートする事でリジッドタップができなくなる理由というのは見当たりません. 実際、(旋盤ではありますが、)安全装置とコンプレッション機能の無い、 テンション(延びる)のみの軸方向フロート付きタップホルダでは問題無くリジットタップが行えています. リジッドとは言っても、軸の送りとタップのピッチとが100%完璧に合致する保証はありませんし、 ごく僅かでも合致しないのであれば、フロート機能がタップへの負荷を軽減すると思います. 深さの決まりが悪くても、それは加工品の品質保証面の問題であって、 タップとホルダ、機械にはとくに悪影響は及ぼさないハズですし、 安全装置の作動はフロート機能とはまた別の問題になります. ですから、冒頭で申し上げました様に、軸方向フロート付きのタッパーだからという理由では 必ずしもリジッドタップが行えないという事にはならないハズです. リジッドタッピングしか行わないのに、フロート機能付きを購入する有用性はありませんが、 リジッドタッピングするというだけで、リジッドタッピング専用ホルダを購入する必要性というのも とくにないのではないかと思います. もちろん、フロート機能を無くせば、フロート機能の付加に伴うガタも無くなる訳で、 その分、精度的な安定感は得易くなるかも知れませんが、 フロート機能を無くすメリットというのはその程度だと思います.
昔リジットタップが機械の機能として珍しかった頃 リジットで問題ないのか最初はフローティングタッパーでやっていました 何も問題は有りませんでしたよ ただ他の方の回答の通りタップの振れなど把握精度がフロティングタッパーの方が 悪いのでそれなりの速度でしか加工できません メリットが無いと思います、先に述べた精神的な安心くらいでしょうか 当然ながらその機械のリジットタップの能力(回転域、送り速度範囲)を越えるのは無しですね リジットで問題ないのか最初はフローティングタッパー ↓ リジットで問題ないのか不安だったので最初はフローティングタッパー
お礼
有難うございました。回転、送りを低めに設定して加工してみます。
「事情があってフロート付きタッパーでタップ加工をしたいが、G84(フロートタップサイクル)を使用せずにG284(同期タップサイクル)で加工しても問題がないか。」 という質問ですね? ほとんどの場合、フロート付きタッパーでのタップ加工においても、G284(同期タップサイクル)を使用したほうが良い結果が得られます。
お礼
有難うございました。G84をG284に変えて加工してみます。
皆さんの意見の通りですが、 大径タップやPTの場合はタップの損傷を防ぐ効果は期待できます。 逆に、小径タップの場合は効率が低下します。 新しい機械だと3.000rpm以上でも同期してくれますので、シンクロ用の タッパーをお勧めします。 フロート付タッパーは機構上あまり高速加工には適していません。
お礼
アルミなど高速加工出来る材質にはシンクロ用タッパー、ミーリングで加工してみます。有難うございました。
私の所でも昔フロートタッパーで同期タップ加工をしたことも有りましたが 今は全くしてません。問題点は何もない様に思えますよね、しかし 使用するタップの種類によっては問題ありです。 フロートを使用すると同期サイクルを使用しても戻りの経路が切削の経路と 一致する保証が無くなります、最近発売されている同期タップ専用タップなど 切れ味は非常に良いですが、こうしたタップで上記の加工をすると戻りにも 削れてしまい、経路がずれていた場合ネジ山が無くなってしまいます。 (少しくらいずれていても切れてしまう) 同期サイクルが有るならフロートは使用しない方が良いでしょう。
お礼
有難うございました。フロートタッパーでG284を使用してタッピングするに当たって問題あるとの事なので、同期サイクルではリジットタッピングで加工するようにします。非常に参考になりました。
おはようございます。 はじめまして。 G284と言うコードは分からないのですが同期タップサイクルとの事で「リジッドタッピング」と呼ばれる工程と解釈しお話します。この工程は主軸の回転をセンサーで監視し、それと同期してZ軸の制御を行い、設定ネジピッチ通りにネジ穴を開けようとする機能です。コレットでタップを直接噛んで使用します。 よって、フロートタッパとは相反する関係にあり、使用は無意味です。タップの寿命が読めないのでどうしてもフロートを使用しなければならないのであれば、あえてリジッドにしなくても良いと思いますよ。
お礼
お返事遅くなってしまって申し訳ありませんでした。フロートタッパーを使用するなら、G284を使用しなくても良かったのですね。大変良い回答を有難う御座いました。
お礼
このように分かりやすく説明していただき、有難うございます。問題ないとの事ですので、チャレンジしてみます。本当に有難うございました。