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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:調質処理と焼鈍処理の違いについて)
焼鈍と調質処理の違いについて
このQ&Aのポイント
- 焼鈍と調質処理は、金属を加熱することで結晶の構造を変える処理方法です。
- 焼鈍は、金属を高温で加熱し、急冷することで結晶を粗大化させ、脆くする処理です。
- 調質処理は、金属を高温で加熱し、継続的に保温してゆっくりと冷却することで結晶を細かくし、強度を高める処理です。
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noname#230359
回答No.1
材種、形状および使用目的が記されていないので一般論で書かせて頂きます。もし差支えが無ければ詳細を記入して頂ければ具体的に記すことが出来ます。 1.焼鈍 JISでの名称は「焼なまし」です。用語を調べるにはJISハンドブック「鉄鋼」の用語を参照して下さい。 手法を簡易的に言うと加熱した後、徐冷する操作です。これにより硬化した鋼材はストレスが除かれ、軟化します。 欠点としては加工硬化したものが再結晶温度以上に加熱された時に結晶粒が粗大化し、伸び、衝撃値などが低下することです。 2.調質処理 調質は、JISの用語ですと焼入れ後の400℃以上の高温焼戻しを言います。ただし、一般的には焼入れ・焼戻しを総称して言うことが多いようです。目的は、焼入れにより硬化し過ぎて衝撃値が低下した鋼材を焼戻しにより回復することにあります。焼戻しは、焼入れとセットで施すとご理解下さい。 組織的には、焼入れにより「マルテンサイト」に変態した結晶を焼戻しにより「焼戻しマルテンサイト」化することです。 3.焼鈍と調質処理の違い(まとめ) 焼鈍は手元にある鋼材が、事前に如何なる処理を施されていても処理することが可能です。これにより鋼材を軟化させることができます。 調質は、処理をする前に、焼入れが施されていることが条件となります。これにより衝撃値を向上させることが出来ます。 ただし、低温の調質は、ヤスリなどの高炭素鋼に用い、高温の調質は、エンジンシャフトなどの低炭素鋼に用います。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ございません。 わかりやすく、丁寧なご回答ありがとうございました。。