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血行と血圧の関係
高血圧=血行がいい、低血圧=血行が悪い、でしょうか? これが違う場合、血行を計る検査項目はないのでしょうか? 心拍数が高い=血行がいい、も間違いですか?
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- hue2011
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全部間違いですね。 まず、健康上のことは制御で行われることなのでいい悪いはありません。 高血圧だからいいとか低血圧だからいいという話はありません。 例えば人間が朝目がさめたときに必要なのは、体を起こし一日のスタートを綺麗に始めることです。そのために血を回さなければいけませんから、血圧は上がります。これはわるいことじゃなく、必要だからそうなるのです。逆に、これから寝ようとするとだんだん血圧は下がります。 血圧が上がるとその分たくさん血液が流れることになります。ですから本来はたくさんの血液を流そうとした、というのが最初であってその結果経路である血管に圧力がかかるということです。血行が最初にあって副作用として血圧が上がると測定できることになります。血圧が先に上がってそのために血流が、という話はありません。 しかし、血行と血圧は必ずしも連動しません。血管が拡張すれば大量の血液が流れているとしても血管壁の圧力は下がりますから、血圧は下がっています。 一般に、熱くなると血管は拡張し、寒くなると縮小します。したがって、冬に暖かい部屋からいきなり零下何度の外に出たら、急激に血管が縮小しますので、血圧が高くなり、一気に脳出血などを起こし倒れる危険があるのです。 この場合は、血圧は高くなったとしても別に血流が多くなったわけではありません。せきとめられた結果圧力が増大したのです。血行と血圧は無関係だという話です。まあ無関係だとまではいいませんが、完全連動しているわけでないということです。 心臓が動くことで血液は流れますので、心拍数と血流の関係はもちろんあります。しかし、心拍数が多いということは、収縮運動の頻度が増したということですから、何かの病気の可能性があります。 運動をしてダッシュしようと考えたときに心拍数が上がるのは、そのときに血液がたくさん酸素を運んでくれ、動作している筋肉に栄養をいきわたらせてくれるためにやっている生理作用ですからこれは自然なことで問題はありません。 しかし、そういう要望もなにもないのにドキドキが止まらなくなったら、それは心臓に何らかの障害が発生し、故障動作をしているのではないかと疑われます。 血圧を下げるというのは何のためかというと、休むためであり、もっといえば無駄なエネルギー消費を抑えようとする省エネです。エネルギーは食べ物なんかから取得して貯めこんでいるもので脂肪なんかになっているわけです。これはいざ食料がなくなったときとかの非常時のために倉庫ストックとして保持されているのと、普段必要が生じたときに多少切り崩して使おうとするためのものです。 仮に昼間運動をして大量のエネルギー消費をしたとした場合、倉庫とか金庫から持ち出して使ってもいきてはいけますが、非常時を考えるなら、省エネをしたほうがいい。そこで血流を下げ、モーターをおおむね停止させて休むわけです。このときに血圧は下がります。 血行が速いからいいとか遅いから悪いということはありませんので、測定する方法はありますが、そんなものを測っても意味はありません。 いま血流を必要とするのかしないのか、で体が判断をして血圧をあげたりさげたりするのです。 血圧は、どこで測るかによって違ってきます。一般的に二の腕で測りますが、足の付け根とか首筋とか指先とかで測るやり方があります。それらは全部違います。ある瞬間に同じ人間から測定したデータだとしても、足の先と胸とでは血圧は違います。手術したりするときには、こういうあちこちの場所で観測をすることがあります。どこかに血栓ができたりすることを発見したいからです。 血圧を測ることが必要だというのは、ある場所で「定点観測」をして、上がる下がるを観察し、病気の前兆を知ったりすることができること、そして一番大きいのは自分の血圧を自分が制御できるようにできること、なのです。
お礼
詳しく説明していただきありがとうございました。