今から2000年以上も昔に、古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスが、肉眼で見える最も暗い星を6等星と決めました。電灯もネオン街もなく、夜空が真っ暗だったころに決めたので、現代の日本では6等星まで見えるところは、かなりの山奥か離島か、要するに人里離れたところです。
それでは、現在の日本では何等星まで肉眼で見えるかといえば、もちろん場所によって違います。回答者の経験から言えば、都市部では繁華街で1~2等星くらい、郊外の住宅地で3~4等星くらいです。1年中見えている星で言えば北極星が2等星です。
また北斗七星の柄杓やカシオペア座のW字のうちの暗い星が3等星なので、これらが全部見えれば3等星まで見えることになります。今ごろの季節の星座ではからす座の不等辺4角形も3等星です。またペガスス座の大四辺形の中には4等星以上の星はありませんで、この四辺形の中にいくつか星が見えれば5等星以下の暗い星も見えていることになります。
当然のことですが、夜空の条件だけでなく見る人の視力にもより、年配者より若い人のほうが暗いものがよく見える傾向にあるそうです。回答者がこれまで見た星空で最も暗い星まで見えたのは、高校2年の夏休みに九州の坊ガツルでみた星空で、さんかく座のM33まで肉眼で見えましたので、6等星までは確実に見えていたと思います。
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