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星の一等星とか二等星と呼ぶ基準を教えて下さいませも
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歴史的に言えば、古代ギリシャの天文学者が夜空の星の中で最も明るい星を1等星、かろうじて肉眼で見える最も暗い星を6等星と決めたのが始まりです。明るさの順番はもちろん1>2>3>4>5>6で、はしたの数字はありませんでした。 その後、天文学が発達すると星の光の量を比較できるようになり、1等星は6等星の100倍明るいことがわかりました。1等級違えば「100の5乗根」倍、つまり約2.5倍明るいことになります。1等星は2等星の約2.5倍明るいということです。これによって、〇等星という丸い数字ではなく2.3等星や6.8等星などの小数点以下までつけられるようになりました。 そうなると、「最も明るい星を1等星とする」という大まかな基準では間に合わなくなり、「基準となる星の明るさ」を決める必要が生じました。19世紀の終わりにある学者は「北極星を2.0等星とする」としましたが、その後近くの「こぐま座λ星を6.5等星」とし直しました。なぜ天の北極近くを基準にしたかと言えば、(当時の天文学者のほとんどが住んでいた)北半球からは1年中見えていて、観測地が同じなら高度も変わらないため測定に都合がよかったからです。その後この天の北極近くの区域(北極星野)の多数の暗い星の光度が詳しく測定され、1922年に国際天文学連合が北極星野の96の暗い星の光度を決めて、星の光度の原点(基準)と定めました。これが数量的な基準の始まりです。 現在では一層精密に星の明るさを測定できるようになり、明るさが安定している(恒星の中には明るさが変化する「変光星」が相当数ありますのでこれを除外する必要があります)多数の星が「測光標準星」としてカタログ化されています。精密に測定可能であるがゆえに気を付けなければならないことも多々あるようです。 余談ですが、肉眼で見た星の明るさと写真に撮った際の星の明るさは少し違います。特に写真乾板や白黒フィルムの時代には普通の乾板やフィルムでは赤い光に対する感度が青い光に対する感度より低いため、ベテルギウスやアンタレスなどの赤い1等星はリゲルやスピカなどの青白い1等星より暗く(小さく)写りました。これを肉眼で見た際の「実視等級」と区別するため、「写真等級」という言葉が使われていました。
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- staratras
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- nihonsumire
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分かりやすいと思われるのは、科学情報誌のサイト、まあ標準的なのが国立科学博物館のサイトあたりでしょう。 ・科学情報誌(HOME) http://科学情報誌.xyz/2018/01/02/post-3818/ ・国立科学博物館-宇宙の質問箱-星座編 https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/seiza/seiza01.html
お礼
リンク紹介ありがとうございます。 大変勉強になりました。
お礼
ご丁寧な説明ありがとうございます。 痛み入ります