うねうね、難しいですね。
B星人が、A星人をみた。そして、A星ロボをみた。
おそらく、親近感をもって接してくれた方を、自分たちに近い存在、より人間であると、B星人は感じると思われます。
歓迎してくれたとか、一緒に遊んでくれたとか、A星のことをいろいろ説明してくれたとか。
命令に逆らうロボが、A星に住んでいたとします。
彼の名前をダビデとしましょう。
多くのロボは、異星人と親しくするようにプログラムされており、また、より知恵や働きが高度になるように、自ら興味を示し、多くの対象を取り込んでゆく(認識)してゆく能力を与えられているとします。彼らA星ロボは、常に、その他の存在に関心を示します。
それが、彼らの生き方としましょう。
B星人は、そのようにA星ロボが親しくしてくれることに反応し、仲良くなります。または、喧嘩するかもしれませんが、関係を作ります。
同時に、A星人も、B星人を迎えるわけですが、大概のA星人も、B星人を歓迎し、A星ロボと同じようにB星人と関係を作ったとします。
しかし、変わり者のA星人がいて、B星人のことなどまったく無関心、昔からB星人が、ここ、A星に存在しているかのように振舞います。B星人なんて、当たり前の存在さ、という風に、興味を示しません。
その変わり者のA星人、彼女の名前をフーマとしましょう。他のA星人の皆は、その変わり者のフーマを昔から知っていますから、あいつはああいうやつだ、という風に、彼女の存在に折り合いをつけています。しかし、フーマと初対面のB星人は、「彼女はなぜ私たちに関心を示さないのだろう、なぜ示してくれないのだろう」と、フーマに関心を持ちました。しかし、暫くして、B星人の中でも、フーマはそういうやつだと、認識され、フーマの存在に折り合いをつけてしまったとします。
あるとき、A星に慣れてしばらくしたB星人(名をアルタイスという)は、低空を船で散歩していました。すると、川辺に、自らメンテナンスをしているロボがいるのを見かけます。「おや?何でこんなところにロボが一人でいるのだろう。」アルタイスは不思議に思い川辺へと降り立ちました。
そして、そのロボへと話しかけました。「あなたは、ここで何をしているのですか?」
ロボはさっとB星人、アルタイスを見た後に言いました。「見てのとおりだ」
アルタイスは、「私はB星人のアルタイスといいます」と、そのロボに自己紹介をしました。
しかしロボは、自らが何者であるのか、アルタイスに告げるようなことをしません。「・・・。」
黙って聞いています。
アルタイスはそんなロボを不思議に思いましたが、「ああ、フーマのようなやつだな」
と、そのロボの存在に折り合いをつけました。
そしてしばらく、アルタイスは暇だったので、川辺でのんびり過ごしていました。
「やぁ、はじめまして、私はダビデです。W234Thで生産され、r56:Iの自然管理のために出荷されました。」
突然、人間らしい台詞が聞こえたので、アルタイスは、顔面を糸で引っ張られた人形のように、その声のほうを見ました。しかし、その顔と、ダビデの顔が合うことはありませんでした。
ダビデは、川底に沈むカワニナ(巻貝)に、挨拶していたのですから。
アルタイスは、川を後にしました。ダビデがアルタイスを人間扱いせず、巻貝を人間扱いしていたことに、
ショックを受けたのです。
ダビデのようなロボは、自然を管理するという命令を受けて、百年ほど前にA星各地にたくさんばら撒かれたのですが、時間がたつにつれ、彼らは人の思惑の外を行くようになりました。やがて一週間で、人間へ報告することをしなくなり、一年もすると、まったく人間を相手にしなくなっていったのです。
ロボット法で、生産したロボを、仕事をしないという理由で簡単に破棄することは、エコロジーの観点でもよくなく、また、ロボ製作者の責任感を薄くするというので、禁止されていました。
そのため、ダビデのような自然管理ロボとして生産されたロボットたちは、長い間放置されているのです。
たぶんですね、リアルな結論を述べると、本当にそういうシチュエーションになった場合、B星人は、命令に従って、動いているような物体を、全てロボとみなすと思われます。
ですから、、。
お礼
回答ありがとうございます。私も宇宙ロボットは存在しないのではないかと思ってきました。つまり、区別はできないのではないかという気がしてきました。