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緩衝液などのPHの求め方

画像の問題の詳しい解説をお願いしたいです。 よろしくお願いします。

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noname#231363
noname#231363
回答No.1

(3)~(7)は、0.20mol/L CH3COOH 20.0mLに(3)~(7)を加えたとき、水素イオン濃度とpHがどうなるかということですね。 なお、CH3COOHの電離定数Kaを2.8×10^(-5)〔mol/L〕とします。 (1) 先ず、CH3COOHの電離平衡については、次の関係が成り立ちます。 [CH3COO-][H+]/[CH3COOH]=Ka CH3COOHの電離度をαとすると、電離後の[CH3COOH]=0.20(1-α)〔mol/L〕、[CH3COO-]=0.20α〔mol/L〕、[H+]=0.20α〔mol/L〕であるから、次の関係が成り立ちます。 0.20α×0.20α/0.20(1-α)=2.8×10^(-5) 1-α≒1と近似すると、 0.20α^2=2.8×10^(-5)→α=√{2.8×10^(-5)/0.20} [H+]=0.20α=√{0.20×2.8×10^(-5)}=√(5.6)×10^(-3)≒2.37×10^(-3) 〔mol/L〕 pH=3-log(2.37)≒2.63 (2) (1)に比べて、CH3COOHの濃度が20.0/(20.0+30.0)=20/50=0.4倍になるので、 [H+]=√{0.20×0.4×2.8×10^(-5)}=√(2.24) ×10^(-3)≒1.50×10^(-3) 〔mol/L〕 pH=3-log(1.50)≒2.82 (3) NaOHは完全に中和され、未反応のCH3COOHの濃度は、 0.20×(20-6)/1000×1000/(20+6)=0.20 ×14/26≒0.646〔mol/L〕 中和によって生じたCH3COONaの濃度は、 0.20×6/1000×1000/(20+6)= 0.20 ×6/26≒0.0462〔mol/L〕 CH3COONaは完全に電離し、CH3COOHの電離を無視すると、次の関係が成り立ちます。 0.0462×[H+]/0.646=2.8×10^(-5) これから、[H+]=2.8×10^(-5)×0.646/0.0462≒3.92×10^(-4) 〔mol/L〕 pH=4-log(3.92)≒3.41 (4) NaOHは完全に中和され、未反応のCH3COOHの濃度は、(3)と同様に考えて、 0.20×(20-10)/(20+10)=0.20×10/30≒0.0667〔mol/L〕 中和によって生じたCH3COONaの濃度は、(3)と同様に考えて、 0.20×10/(20+10)= 0.20×10/30≒0.0667〔mol/L〕 (3)と同様に、CH3COONaは完全に電離し、CH3COOHの電離を無視すると、次の関係が成り立ちます。 0.0667×[H+]/0.0667=2.8×10^(-5) これから、[H+]=2.8×10^(-5) 〔mol/L〕 pH=5-log(2.8)≒4.55 (5) NaOHは完全に中和され、未反応のCH3COOHの濃度は、(3)と同様に考えて、 0.20×(20-15)/(20+15)=0.20×5/35≒0.0286〔mol/L〕 中和によって生じたCH3COONaの濃度は、(3)と同様に考えて、 0.20×15/(20+15)= 0.20×15/35≒0.0857〔mol/L〕 (3)と同様に、CH3COONaは完全に電離し、CH3COOHの電離を無視すると、次の関係が成り立ちます。 0.0857×[H+]/0.0286=2.8×10^(-5) これから、[H+]=2.8×10^(-5)×0.0286/0.0857≒9.34×10^(-6) pH=6-log(9.34)≒5.03 (6) CH3COOHとNaOHが過不足なく反応し、中和によって生じたCH3COONaの濃度は、(3)と同様に考えて、 0.20×20/(20+20)=0.20×20/40=0.1〔mol/L〕 ここで、画像に「塩の加水分解」と記されていますので、この点について考察します。 CH3COONaの加水分解定数をKhとすると、次の関係が成り立ちます。 なお、CH3COONaは完全に電離するとします。 [CH3COOH][OH-]/[CH3COO-]= Kh-(1) CH3COONaの加水分解によって生成する[CH3COOH]=x〔mol/L〕とすると、[OH-]=x〔mol/L〕、[CH3COO-]=0.1-x〔mol/L〕であるから、次の関係が成り立ちます。 x^2/(0.1-x)=Kh ここで、0.1-x≒0.1と近似すると、 [OH-]=x=√(0.1×Kh) また、式(1)の分母と分子に[H+]を乗じると、 [CH3COOH][OH-][H+]/[CH3COO-][H+]= Kh [CH3COOH]/ [CH3COO-][H+]×[OH-][H+]=Kh 1/Ka×Kw=Kw/Ka=Kh(Kwは水のイオン積) よって、 [H+]=Kw/[OH-]=Kw/√(0.1×Kh)= Kw/√(0.1×Kw/Ka=√(Ka×Kw/0.1) これから、 [H+]=√{2.8×10^(-5)×1.0×10^(-14)/0.1}=√(2.8)×10^(-9)≒1.67×10^(-9) 〔mol/L〕 pH=9-log(1.67)≒8.78 (7) CH3COOHはは完全に中和され、未反応のNaOHの濃度は、(3)と同様に考えて、 0.20×(22-20)/(20+22)= 0.20×2/42≒9.52×10^(-3) 〔mol/L〕 これが、[OH-]と等しいと考えて、 [H+]=Kw/[OH-]=1.0×10^(-14)/ {9.52×10^(-3)}≒1.05×10^(-12) 〔mol/L〕 pH=12-log(1.05)≒12.0

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