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茶色について
茶色の科学的に位置づけると、「だいだい色」に「黒」を混ぜた色と判断するのでしょうか。「赤」と「黄緑」を混ぜてもきれいな茶色ができます。理屈で言えば、「赤+黄緑」は「赤・青・黄色」がすべて混ざることになり、微妙に「有彩色+無彩色」が存在することになるので、同じようにも思えるのですが、どちらがより本物に近いのか、教えていただきたいのです。 また、「純色」の扱いについてもお願いします。色相環の中にある「だいだい」の純色は「黄色」の粒子と「赤」の粒子が均等に並んだものではなく、「だいだい色」の粒子が均等に並んだ状態ときいたことがあります。ということは、「黒」の粒子が並んだ「黒」の純色や「茶色」の純色というのも存在するのでしょうか。そういった純色が存在しない場合は、黒や茶色は常に混色されたものとなります。その際に「黒」や「茶色」を構成している基になる「純色」はどのようなものなのか教えていただけると助かります。よろしくお願いします。
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カラー写真を印刷用に製版する際などは、製版屋によって 違うかも知れませんが、通常、印刷物で茶色を使用する 時は、デザイナーなど、色を指定する人の好みによります。 bouken7さんのおっしゃる様に、『オレンジ(M+Y)』に Kを足す人と、Cを足す人、さらに、CMYK4色を使う人も いるかも知れません。私などは、割と単純にM+Y+Kを 使いますが、昔からの職人気質のデザイナーの中には 『K版を使うヤツなんざシロートだ!』にたいな事を言う 人もいます。元々、CMYKによる印刷と言うのは、RGBで 見えるハズの物を、目の錯覚(?)を利用して表現している 様なものですし、恐らく、人間の目は、微妙な色の違いを そこまで細かくは判別できないのではないかと思います。
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- MIECHA
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絵を描くときの茶色でよければちょっと書きます。 科学的にはどうかわかりませんが、物質的に顔料のほとんどは混色です。黒もランプブラックなどは炎の煤が原料で、少し緑みがありますね。でも、アイボリーブラックはもともと象牙を焦がしたもので、少し温かみがあります。多くの黒はアイボリーブラック(今は動物の骨を焼いたもの)にプルシアンブルーを混ぜて真っ黒を作るそうです。 橙に黒を混ぜると、橙の反射を黒が吸収してしまう為、くすんで茶に見えます。また同じように補色同士を混ぜると茶に見えます。これも、2色のもともと含まれる原子が光エネルギーを反射するのですが、飛び出した色光が打ち消しあってくすんで見えるのです。茶色を風景画として利用するならば、出来合いの絵の具の茶よりは混色を作って塗ってみてください。その方がリアルです。黒もそのまま使うよりは、重ねの色みで暗さを出すと、より自然に見えるでしょう。粒子が並んでいるのは単色に見えますが、物質自体が原子で出来ていて、常に運動している限り、光があたりそのエネルギーで弾き飛ばされまた戻りの繰り返しだと考えると、私は純色とは言い切れないと思います。 自然界からヒントを得て今顔料は人工的に作られています。砂の茶色も崩すとかなり生成りです。大気の青さも側では感じないくらい透明ですね。絵の具は皮膜を作って色をよりよく反射させています。そして、そこから飛び出す色光の混色を私たちは感じています。そんなあやうさが色の魅力なのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。実は私も絵を描くことがあるのですが、その際はチューブの黒を使わずバーントシェンナとウルトラマリンなどを混ぜて塗ったりします。何となくその方が自然に見えるので。 茶色の存在に疑問を持ったのも実は単純な発想で、「橙」に『光のない』「黒」を混ぜて茶色をつくるより、『光のある』「三原色」を混ぜてつくった方が、同じに見えても発色が良く、より自然な感じがするような気がしたからなんです。 結局のところ、「橙+黒」「赤+黄緑」どちらも茶色ということなんでしょうね。大変、勉強になりました。
- kenkenkent
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まぁ、色の話をする際に、まずは色の基本なのですが、 我々人間が見ている全ての色は、通常、『光の三原色』 と呼ばれる、RGBカラーです。このRGBと言うのは、 赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)と言う、光の 成分の組み合わせによって表現されています。ある意味、 全ての色は純色であり、混色でもあると言えましょう。 RGB全ての成分が100%になると白く見え、RGB全てが 0%、つまり、全く光の無い状態が黒となります。 そして、光の成分の混合比は、無段階なものです。 bouken7さんのご質問にある『だいだい色+黒=茶色』 や『赤+黄緑=茶色』と言うのは、絵の具での考え方 でしょうね。絵の具では、このRGBとして人間の目に 見える様に、顔料などを使って発色させています。 ですが、光の三原色は『加色混合(加法混色)』である のに対し、絵の具は『減色混合(減法混色)』であり、 赤と緑と青の絵の具を混ぜても、白にはなりません。 また、絵の具の色と言うのは、正しい減色混合でもない と言うのが正しいところです。一般的に、減色混合の基本 とは、印刷物で使われているCMYKと言う色相です。 これは、シアン(Cyan=藍版=水色っぽい青)、マゼンタ (Magenta=赤版=濃いピンク)、イエロー(Yellow= 黄版=黄色)、黒(Kuro=墨版=黒)と言う、4色のインクで 色を表現する方法です。例えば、絵の具では『赤』と言う 原色がありますが、CMYKで真っ赤を表現する際には、 MとYを混ぜ合わせて(正確には重ね合わせて)表現します。 このCMYKでは、CとMとYのインクを100%ずつ混ぜると 黒になり、逆に全部0%だと白になります。ただし、 完全な黒を表現する際にインクが厚くなってしまうのと、 インクのムラなどによってどうしてもシャープな黒が 表現できないので、CMYの他に、黒のインクも使っています。 また、白と言っても、紙の色よりも白くできないのも 弱点と言えましょう。
お礼
ありがとうございました。その色料の三原色で「茶色」はどのように表されているのでしょうか。「マゼンタ・イエロー」に「黒」が足されたものなのか、「シアン」で調節されているものなのか。印刷会社によっても違うとは思うのですが、通常どちらにちかいのでしょうか?悩んでいるところです。
- Eivis
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1)光の三原色が加法混色で[赤・緑・青紫]・・・・・・全部共有すると透明(白)。 2)色料・顔料では減法混色で[赤紫・黄・青緑]・・・全部混合した部分が(黒)。 これを図式にした解説をご覧になっていると思いますが、色彩学のほうでは[白][黒]は色ではなく「明度」明るさの段階的な グラデュエイションの両極と考えます。 また[赤・橙・黄・緑・青・藍・紫]の方は色相といって、もう一つの要素は[彩度]という言葉で表わしますが適切な説明が 難しいのですが、絵の具で喩えるならば白色を混ぜて[不透明][濁り][中間色]的な明るさとは別の尺度で表わします。 最初の茶色については[茶]は[赤][橙][黄]の範囲内にあるので、[緑青藍紫]のグループに入りません。[橙]の両サイド迄です。 次の「純色」の粒子説ですが、[赤][黄]の粒子が交互に並んでいるのか、単独で[橙]の粒子が並んでいるのかはどの説を支持する 側かで決る事でしょう、、、わたしの年代の人間はは、[赤][黄]の粒子が交互に並んでいる方で考えています。 ・・・最初に述べたように[白]→[黒]は色と考えませんから、私はあくまでも「明度」段階的なグラデュエイションと考えます。
お礼
ありがとうございました。CMYの方が玄人好みということですね。僕の発想は単純で、「木」には「緑の葉」と「赤い花」がつくものがあるので、「幹」や「枯れた葉」の「茶色(に近い色)」も「緑」や「赤」の色素に近いものからできているのかな、と考えたという訳なんです。細かく教えていただき、大変勉強になりました。