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雷のエネルギーは原理的には蓄電できるのですか
電圧が高すぎるとか電流が生じるのが短時間過ぎるとか、あるいはまったく他の理由なのでしょうか。
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ベンジャミン・フランクリンが行った実験からも明らかな様に、雷のエネルギーの"一部を"(バッテリーでは無理ですが)コンデンサーの類に蓄電する事は"理論的には一応"不可能ではありません。 【参考URL】 雷なんでもサイト > 雷と関連する人・もの > 雷といえばフランクリン http://nandemo.ciao.jp/otenki-nandemo/kaminari-nandemo/name/post-51.html しかし、雷が落ちる場所は決まっていないので、雷を確実に捉えて雷の電気を受け取るためには、落雷の多い地域を選んで、その地域の非常に広い範囲に亘って、森の木のように無数の避雷針を立てて雷を待ちかまえねばならず、莫大な建設費が掛かります。 その上、落雷時に瞬間的に生じる電圧と電流値が極端に大き過ぎるため、雷を1回受けるごとに配線が溶けて蒸発してしまう恐れが非常に高いので、雷を受け取る事が出来た避雷針に繋がっていた蓄電装置は1回限りの使い捨てになりますので、継続して電力を得る事が出来ません。 しかも、雷は瞬間的な電力は極端に大きいものの、持続時間が極端に短く、ほんの一瞬超高電圧・超大電流になるだけで、すぐに電流が減ってしまうため、1回の落雷で得られるエネルギー量は10~500kWh程度に過ぎず、1時間で数千kWh~何十万kWhも発電可能な発電所などと比べれば大したものではありません。 【参考URL】 静電気防止・除去・対策法 > 関連ニュース > 雷のエネルギー利用は難しい http://www.seidenki-100.com/2008/01/post_5.html この様に、雷の電力を蓄電するだけならば理論的には可能であるものの、必要な費用が極端に大きなものになる割に、得られるエネルギーが少なく、その上、連続して電力を供給する事も出来ないため、電力の供給源としては役に立ちません。
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- 五十嵐 正(@oh-Tokyo)
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原理的には蓄電可能です。でも電圧が急峻なので取扱が面倒です。 現実には、電圧が不定なこと、瞬間的な電力であること、などで 落雷の一部分しか蓄電できない筈です。 目下、電力中央研究所(日本の9電力貴社の共同研究機関)で、 雷の性質や利用方法などを観察や研究中です。 見学は可能です。 浅草のスカイツリーには集雷・分析装置が取付けてあるそうです。
お礼
そうですか。機会があれば見学してみたいと思います。雷に対する早期警戒予報などには簡単に利用できるのでしょうね。
お礼
詳しくお話をうかがいました。何かよほど特殊な状況で役に立つ可能性はあるのでしょうが、雷の電気を電力源とすることは無理だということですね。