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平衡圧の固体の取り扱いについて
C(s)+O2=CO2 のような場合の平衡圧定数ってKp=[CO2]/[O2] って定義されるんですか? 固体は圧力が0だからって0っておいたら平衡圧定数が出なくなりますよね。
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本来,圧力ではなく逃散能(fugacity) を取るべきで, その近似値として圧力をとっていますが,固体で fugacity が 0 というわけではありません. これは溶解度積を考えるときの固体の「濃度」(正しくは 活量 activity) の場合も同じですが,純固体では 0 なのではなく,ある値であって,しかもその値を 変えることができないというのが本質です. 濃度の方がわかりやすいでしょう. 濃度は単位体積中に何モルあるか,ってことですが, 純固体のある体積中に存在するその固体の物質量は 単純に密度で決まっていて,変える余地はありません. fugacity も同じです. C(s) の fugacity を f とすれば,本来 K=pCO2/(pO2・f) であるべきですが,どうせf は定数ですからこれを K の方に移項して K・f=pCO2/pO2 しかし K も f も定数であるからには Kf だって定数 なので,これをあらためて K と置いておけば十分です. 溶解度積も同じこと.