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血液どろどろ
テレビを見ていますと、やたらと「血液さらさら」を謳ったサプリが売られています。 以前、医学番組か何かで、「血液は体が自動的に調整するから、粘度が増してどろどろにはならない」という医師のコメントを聞いたことがあります。 実際には、例えば片栗粉で固めたような状態になるのでしょうか?
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違います。 自分の血液を見てください。 といっても、たとえば怪我をした場合を、ということで思い出してください。 腕とか傷ついて出てくる血は、どろどろというのではなく、表面張力のある水たまり状態になっていませんか。 お供え餅のひらべったいような形になりませんか。 これが、いわゆるどろどろ状態の血液なんです。 頭をぶつけたりして出てくる血はどうでしょうか。 傷のわりにざぶざぶでてきませんか。これ、衣服をすぐに汚し、濡れた状態になりますね これがサラサラ状態の血液です。 どう違うか、ですが、そこに生命の秘密があるのです。 頭から出る血がすぐに固まるようなら、脳に影響が出ます。ですから、すぐに傷を洗い流すようにざぶざぶ出るのです。 腕から出ている血は、すぐに固まってくれないと機能的に問題がおきます。 古代、狩りをしてケモノと戦って食べ物としての肉をえようと思ったら、相手の牙にあたったり転ばされたりするので傷もつきますし血も出ます。 このとき、血がすぐに固まらないと大事な武器である腕や足が動かせなくなります。 闘っている最中に動いたとして動きのたびにどくどくと血が流れたら、その損失だけで生命が危なくなる。 だから血が出てもすぐに固まるように、濃度が濃い状態になっているのです。 戦闘状態にあれば、血はいつでもどろどろの濃い目でないと、出血で死んでしまいます。 すぐに固まってくれるから戦闘を続けられるのです。 戦闘状態にある人間は、常に血液はドロドロ状態だと思ってよろしい。 しかし、頭は、そもそもそこが傷ついたら最初から生命の問題になっています。はっきり非常時なんです。 だったら血は固めないで、血が停まるようにおとなしくしていろという意味でさらさらに流れ出すわけです。 目に血が入ったらもう何もできません。あえて生命はそういう非常作動を行っているのです。 片栗粉で固めた、なんていうたとえではなく、手を怪我したときの血の行動が、いわゆるどろどろ状態だと思ってください。 みていると、水玉になって盛り上がり、やがて乾きかさぶたになります。 乾いたら、きずついた部分はいわば血が固まってバリアになっていますから、その部分の機能は不全にはならないのです。 血液どろどろは唾棄すべきいかがわしいことだ、みたいに皆さんおっしゃっていますが、この凝固機能が生命を守っているのです。 戦闘もしていない平和な暮らしのなかで血液がどろどろ状態なのであれば、それは病気なんです。常に臨戦状態になっているからだの勘違いです。
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