ニュートンのプリンキピア ラテン語
古典を囓ろうと、ニュートンの原文をダウンロードいたしました。
表紙を読むだけで四苦八苦しております。ご援助をお願いいたします。
先ず分かったことを書き、その後に質問を書きます。
表紙の画像を添付いたしますが、横線で四段に分かれています。
第1段は、辞書を引き、単語およびその変化を調べ、
『自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)』と訳しました。
第二段です。
Autore IS. Newton, Trin. Coll. Cant ab Soc. Metheseos
Professore Lucasino, & Societatis Regalis Sodali
とあります。
著者はニュートンです。
Trin.Coll.:トリニティーカレッジとあります。トリニティーカレッジが、ケンブリッジ大学を構成するカレッジの一つであることは調べました。
Matheseos Professore Lucsiano :ケンブリッジ大学にルーカス教授職(英: Lucasian Professorship of Mathematics)というきわめて名誉ある数学関連分野の地位があることも調べました。
質問です。
1. Newton の前に書かれている I(?) S. という頭文字は何ですか。
1.1. この字体は[ I ] ですよね。Isaac の頭文字でしょうか。
1.2. I S Newton と書かれているの何でしょう。
ニュートンはSir の称号を持っていました。英語で云う Sir Isaac Newton を
ラテン語では、順序が変わるにですか。
2. Cantab. Soc. は全く分かりません。
3. Societatis Regalis Sodali は 王立協会会員あるいはフェローという意味でしょうか。
部分的なお答えでも結構です。
王立協会についての知識でも大歓迎です。
解読に役立つ参考書、解説書はありませんか。(日本語以外でも)
まだ先が長いので、ご援助をお願いいたします。
リケロ(理系老人)より
投稿日時 - 2016-12-03 16:17:16
Ich bedanke mich bei dir fuer deine sehr schnelle Untersuchungen und darauf basierte Stellungnahme. Ich werde mir noch die wertvollen Inhalte in Ruhe ueberlegen. Abgesehen davon schreibe ich jetzt etwas hier ueber meine Denkweise oder Untersuchungsweg.
ひとさまにお世話になりながら、雑談を投稿することをお許し下さい。ラテン語単語のたった一つに悩んでおります。
1.紙の辞書、文法書を積み上げました。
2.インターネット上のサイトにもお世話になり、検索を駆使しております。
3.勿論友人にも、そして質疑応答サイトにもお願いしております。
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今悩んでいるのは、 typis という単語です。翻訳例が見つかり、be printed すなわち「印刷される」という意味に取れます。ところが、対応する文法的記述が見つからないのです。単語の知識として、これは動詞であり、変化形は受け身である。時制は これこれという説明です。
自分の感覚というか、趣味を見つめ直すと、「翻訳サイト」は半分しか信用せず、「文法書」「辞書」による裏付けが欲しいのです。
be printedという翻訳を見つけたので、これは動詞だなと思いました。動詞の語尾で、-is, あるいは -pis を探しました。しかしこの語尾が、受け身を表す事例は見つかりませんでした。
typisがtypus という名詞の変化形(複数与格あるいは奪格)であることは分かりました。しかも、貨幣とか印刷に使う型という意味が多いのです。しかし動詞の分野にこの言葉/語尾が出てこないのです。
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纏めると
1.私は、翻訳より辞書を偏重している。
2.最近のネット上の多くの翻訳サイトは「ビッグデータ」解析で答を出しているようです。私の行き方、生き方は少し可笑しいのでしょうか。
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山下太郎のラテン語入門というサイトはよいですね。素晴らしいのは、内容の水準、整理の仕方、関係者/生徒への対応、外部への情報公開などです。私ももう少し実力があったら、この様なサイトを(理工学の分野で)開きたいと思います。
お礼
お世話になりました、いろいろ時間と労力を使って、調べていただいたことよく承知しております。全て隅々までハッキリしたわけではありませんが、この質問は一度閉じることにいたします。 表紙の1ページ、語数にして数えるほどの資料を読むのに何週間も掛けたのは初めてです。 ここには書き込みませんが、教えていただいたことも含めて、文法解説をつけ、翻訳を纏めました。その際、動詞、名詞の変化詳細は附録に記録いたしました。次の試みの準備です。 来年は他の文献、あるいはプリンキピア序文、本文に取りかかります。又ご負担を掛けるかと思いますがよろしく。本当に有り難うございました。
補足
お礼欄を使ってしまったので、補足欄に書きます。 分かったことを盛り込んで、最終報告を書きたいのですが、 未だ未完成です。単語一つ、一つの変化形に拘れば、前に進めません。 今年は出来そうもないので、 一度、質問を閉じることにいたしました。 なんらかの形で来年又お目にかかれればと思います。 有り難うございました。よいお年を。