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「熱を計る」ではなく「熱を測る」ですか?
「体温計」は「計」を使ってるけど 「熱をはかる」は 「熱を計る」ではなく「熱を測る」ですか?
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まず基本的な前提として、「はかる」という日本語(やまとことば)は、計、測、量、図などの漢字が伝わる以前から存在していました。漢字伝来後に、漢字で表記する場合には漢字の意味を考慮して使い分けを行うようになったに過ぎません。 ただしすべての場合に厳密に1対1で対応しているわけではなく、「○○の意味では計、□□の意味では測、△△の意味では量を使い、そのほかの字は間違い」というのは、近代の学校教育の(というか一つしか正解を認めない学校の試験の)悪しき影響です。昔から日本人は相当融通を利かせて漢字を使ってきました。 ご質問の「熱(体温)をはかる」についても、青空文庫で検索すると以下のように「計る」を使った例が、有名な文学者や科学者の作品の中にいくつもあります。 *熱を計ると、いつの間にか高い熱が出ていた。(「リラへの手紙」豊田三郎) *熱を計ってみると八度五分あった。(「童子」室生犀星) *汽車の中で正午の体温を計る。三十七度四分。(「アンリエツトの転地療養日記」岸田國士) *湯の温度を計る寒暖計があるなら、いろいろ自分でためしてみるとおもしろいでしょう。(「茶わんの湯」寺田寅彦) *宿へ帰って熱を計ると七度四分。それでもアスピリンのんで麻雀する。(「古川ロッパ昭和日記 昭和十二年」古川緑波) もちろん、「測る」を使っている例や、ひらがなの「はかる」を使っている例もあります。 *熱を測ると七度一分あった。(「理想の女」 豊島与志雄) *熱がひどく出てゐるらしい。彼はそれを測るために檢温器を取らうとした。(「恢復期」堀辰雄) *黒江氏は、熱をはかるために、無意識にちょっと額へ手をやって、(「キャラコさん 女の手」久生十蘭) *赤ちゃんがお熱でお菊さんと二人で体温をはかるやら大さはぎ。(「日記」知里幸恵) 現在学校の国語の時間に「体温や熱を「はかる」場合は「測る」を使う」と教えられているとすれば、回答者はことさらにそれに異を唱える意思は毛頭ありませんが、実社会においては「計る」や「はかる」も認められるべきだと考えます。 なお「体温計」の「計」は、「体重計」や「温度計」「速度計」などの「計」と同様に「数量をはかる装置(計器)」の意味です。
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- ggggzzzz
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測定の測と計算の計と考えて良さそうですね。なお、計算の計は、戦いにおける計略(はかりごととか作戦・戦略の「謀」のニュアンスも、例えば三十六計逃げるに如かず、など)の計のこともあり、また計測の計のように、測定の測とオーバーラップしているケースもあるようですから、「全然いい(『全然良くない』ではなく)と思うんだ」というような表現が受け入れられている現代日本では、案外あまり厳密な区別にこだわらなくてもいいのかもしれません。
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回答ありがとうございました。
- FEX2053
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体温そのものを「はかる」なら「測る」でいんですが。 多くの場合「体温計の数字を読む」ことをやってるわけですから 「数字を読む」意味での「計る」でも問題ないですよ。 あとは、どういう考え方で「はかる」を使うか、という話です。
お礼
回答ありがとうございました。
- bgm38489
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体温を測定するのだから、「測る」だね。そもそも、「計る」は、時間・数量など調べるときにしか用いない。「測る」は、長さ・面積・高さ・温度…を測定する時に用いる。 ~計という場合は、測定に用いる器具を指すのだけれど。 http://www.excite.co.jp/News/column_g/20130930/Nanapi_00005918.html そもそも、漢字の訓読みは、動詞の場合で言うと、漢文を読むときに、漢字が動詞的な役割をしていたら、それに対する和語(本来の日本語)を当てただけのこと。動詞の計、測、量、図に対する和語は、全てが「はかる」だった。というか、和語の「はかる」という言葉は、計測量図・・・が動詞として使われる際のすべての意味を含んでいた、ということ。 「計」は、中国では、動詞としては前述のような場合に用いたが、名詞について一つの名詞となる時は、先の名詞を測定する器具として用いられた。そんなところでしょう。 もっとも、日本に漢字が輸入されてきてからの変化も考えられますがね。漢字の歴史を研究すれば、読み方に対する許容範囲が広がると思います。
お礼
回答ありがとうございました。
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