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日本の昔の内服薬は全て煎じた液体だったのですか
日本語では「薬を飲む」と言いますが、英語では「to take a medicine」です。 これは昔、薬草などを煎じて飲んでいたからだという理由は真実でしょうか。 「スープを飲む」も、英語では「to eat the soup」なので 薬草を煎じたからということではなく ひょっとすると噛まずに喉を通らせるものを 日本語では「飲む」と表現するのではないかと思ったりしました。 日本の昔の内服薬は薬草などを煎じた液体以外には、なかったのでしょうか。 宜しくお願いします。
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江戸時代について回答している方がいますので、それ以前のことについてお答えします。 日本の医療を知る上での古典は多数ありますが、最も古いものが中国の医学書である神農本草経(奈良時代以前)です。ここには100種類以上の生薬の使い方が記されており、そこには ・煎じて飲むこと ・粉にして飲むこと ・乾燥させ飲むこと ・生のまま用いること などの記載があります。これらの系譜として和漢三才図会という古典がありますが、これらにも同様の記載があります。 奈良時代には傷寒論(傷寒雑病論)が伝来し、それらには丸剤、液剤、粉剤についての記載があります。それらは基本的に病気を 丸めて消す、流して消す、散らして消す という象形的な意味も込められた用いられ方でした。 安室桃山時代には、啓迪集などの医学書が発表され傷寒雑病論だけではない日本独特の進化を遂げた治療法が記されています。内服薬については、丸剤、液剤、粉剤の派生としてとろみをつけた液剤や軟膏を口に入れる方法などが紹介されています。 日本は世界でもまれに見るレベルで医療に関する古い情報が残されています。中国は焚書により多くの資料が失われ、周囲の国はすべて医療水準が低い状態でした。しかし、それらの国にあっても液体以外の内服は使われていますので、基本的に液体だけを薬として用いた国あるいは地域あるいは時期や期間というのはないと考えてよろしいと思います
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私の子供の頃は水薬が多かったと記憶しています。(昭和20年代) ビンに飲むメモリがありました。
お礼
こんにちは。 貴重なご体験を教えてくださり、ありがとうございます。 瓶に飲むメモリがあったというのは初めて聞きました!
- teppou
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大昔、そもそも薬は、と言うようなことは分かりませんが、江戸時代以前の薬の形態には、煎じ薬、散薬、丸薬、丹薬などがありました。現在でもありますね。 散薬は粉薬で、紙にくるまれています。 丸薬は球形で今で言うタブレットです。「正露丸」(明治時代にできたものですが)などがあります。 丹薬は、錬丹薬ともいい、練り合わせたものと言う意味だそうです。ごく小さい粒状になっています。「仁丹」も医薬部外品ですが、丹薬の意味があるのでしょう。
お礼
こんにちは。 そうなのですね。 正露丸がそれほど歴史のある薬だったとは知りませんでした。 とても参考になりました。 ありがとうございました。
お礼
こんにちは。 大変詳しい情報をお知らせ下さいまして、ありがとうございます。 とてもよくわかりました。 参考になりました!