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経常収支と貿易収支は同じですか

輸出X、輸入Mとした場合、 X-M=貿易収支と説明しているテキストもあれば、X-M=経常収支と説明して いるテキストもあります。どういう理由のもと、使いわけているのでしょうか? 経常収支=貿易収支+サービス収支+所得収支+経常移転収支のはずです。 経常収支=貿易収支ではないのに、X-Mについては同じ意味で使われているケース をよく見かけます。どうしてなのでしょうか 宜しくお願い致します。

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回答No.1

貿易収支を広い意味で使うか、狭い意味で使うかによって違います。狭い意味では、あるいは国際収支統計では、貿易収支とは、財(モノだけでサービスを含まない)の対外収支ですが、とくにマクロ経済学でGDP等を扱うときはXを輸出、Mを輸入とかき、X-Mを純輸出と書くことが多い。たとえば、以前のあなたの質問で私は Y = C + I + G + X - M と書き、X=輸出、M=輸入と書きましたが、このときの輸出・輸入は財・サービス(財だけでなくサービスを含む)の輸出・輸入です。あなたの経常収支の定義は国際収支統計では正しいのですが、国際収支統計の経常収支の大きな割合は財・サービスの輸出・輸入で占められていますから、正しくはこれに所得収支と経常移転収支を付け加えなくてならないとしても、大まかにいえば、経常収支とは財の収支にサービスの対外収支を加えた財・サービスの対外収支といっても間違いではありません。したがって、X-Mを純輸出あるいは経常収支と書いても(どちらも)間違いであるとはいえません。 貿易収支や経常収支という言葉が出てきたら、広い意味で使われているのか、狭い意味で使われているのか判断することが大事です。

gold19
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 わかりやすい御説明で理解出来ました。

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