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経常収支がずっと赤字だとどんな問題が起きる

対外資産もなく、経常収支がずっと赤字だと、どんな問題が起きますか。又、それを解決するには、輸入を少なくし、輸出を増やすことのほかに、どんな方法がありますか。

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回答No.2

> 頭の体操で、自作した問題ですが、(1)対外資産もなく、経常収支がずっと赤字だと、どんな問題が起きますか。又、(2)それを解決するには、輸入を少なくし、輸出を増やすことのほかに、どんな方法がありますか。 量的なことを考えないと、なんともいえないのではないでしょうか。 仮に、年間でA=(輸出10000、輸入10001)とB=(輸出10000、輸入30000)では、状況が全く違うでしょう。 Aのケースならば、数十年間同様の状態が続いてもなんら問題にはならないと思います。 Bのケースでも、国内に金やエネルギー資源などを大量に持っているか、あるいは国内経済の規模が10000000もあり経常収支の赤字20000程度は問題にならないか、あるいは資本収支でカバー出来るのなら問題はないでしょう。経常収支で赤字が続く状態になる以前に相当の対外資産を持っているか、経常収支は赤字でも対外直接投資が配当をしないままどんどん稼いで対外資産を増やし続けその増加額が経常収支の赤字を埋めるほどであるか、その他の色々の状況で、なんともいえないのではないでしょうか。 また、国家を離れて、個人のことを考えると、(資産もなく、借家で仕事もなく労働収入もない、消費支出のみあるという状態が長く続いた)場合、社会保障とか何らかの救済措置がとられることも多いです。この類推からすると、国家でも、国内経済が自立循環できず、少量少額の輸出と大量多額の輸入を長期間続ける状況になると、国際的な支援が行われる可能性は高いです。対外債務の凍結や切り捨てを国際協調としてやってくれる可能性は高いです。そのような状況下で国民はどのような生活をするかも、単純には言えません。国民と言っても千差万別です。豊かなヒトや家族もいるし、絶貧のヒトや家族もいます。それは経常収支で黒字が続いても、赤字が続いてもあることです。 経常収支だけを取り上げて変化の状態を想定しても、その他に多種多様な状況があるので、どのような経済状態になるか、国内経済や生産消費がどうなるのかは、単純には推定出来ないでしょう。   ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ 経常収支 = (貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支)の合計。 http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/term.htm 経常収支が赤字だとして、経常収支を黒字化するには、貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支のどれか、あるいは複数の収支での赤字を減らし、黒字にできるものの黒字高を増やすしかないです。 ただ、貿易収支で赤字が続くのだとすると、赤字になる事情があるのですから、「輸入を少なくし、輸出を増やす」ことができるかについては、その事情によってはとても無理という場合もあるでしょう。 個人でも、家計の赤字を改善したいとしても、働き手がいないのに、家族の人数が多ければ、外部からの支援なくして黒字化は無理で、赤字が続き借金が増えるだけでしょう。   頭の体操で問題を造る場合は、条件を明確にする、ある条件以外は全く関係しないものとするというようにした方がイイですし、現実社会に起きそうなことはそうした条件設定が難しいし、条件を絞るほどなにを考察推定しようとしているのかが不明になるから、控えた方がイイと思います。 頭の体操で問題を造るのは、数学や物理、論理パズルなどのことに絞り、社会経済や人間、自然のことは対象外にするのが適当だと思います。

keiryu
質問者

お礼

詳細な解説に感謝します。

その他の回答 (1)

  • KappNets
  • ベストアンサー率27% (1557/5688)
回答No.1

日本国債を国内(家計と企業の貯蓄)で買い支えることができず、海外からの資金を受け入れる必要が強まります。真の意味の「借金経営」に陥るわけです。こうした見方が市場関係者に広まると、長期金利は上昇しやすくなり、政府債務の金利負担が増加し、巨額の赤字を抱えている日本の財政状態が今よりもさらに悪くなる「恐れ」「可能性」があります。 しかし日本は長らく輸出で儲けてきたので、過去の蓄積から膨大な対外資産 (253兆円) を保有しています。対外資産がゼロになるまでは海外からの借金もさほど問題ではないという考え方もとりあえずは出来そうです。 日本の先を見ますと現在のアメリカ(やイギリス)のように対外純債務国になっている国もあります。なぜそれでも米国がある程度うまくやって行けるかというと米国に工場を建てたりして投資したいという海外の投資家がいるからです。それに比較すると海外からの直接投資が圧倒的に少ないのが、日本の悲しい現実です (日本の抵抗勢力は海外企業が日本に入ってくるのを陰に陽に拒んでも来ました)。 海外マネーを国内に継続的に呼び込む日本の(投資先、提携先としての)魅力を高める必要があるのです (市場開放、規制緩和)。それが出来ないとギリシャ(?)のように「多額の利子を払ってお金を貸してもらう」型の借金経営に陥って行くわけです。 http://synodos.jp/economy/7275 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120604/311177/?rt=nocnt

keiryu
質問者

お礼

詳しい説明有難うございました。

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