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アルバイシンの綴り
スペイン南部の街グラナダにアルバイシンという地区がありますが、綴りが「Albaicín」または「Albayzín」の2パターンあるようです。 両者の違いを教えて下さい。 何となく、公的には「Albaicín」を用いるが、地元の人は「Albayzín」の方を使うのかな?などと考えていますが、、、(勝手な憶測で根拠はありません) ご存知の方おられましたらご教示下さい。
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ネットで見る限りでは、Albayzín が多いようですが、Albaicín でも発音は同じですね。 日本の地名の場合は、本来は音があって、それに漢字を当てたものが多い。不自然な当て方もあって 「どうしてこの地名をそんなふうに読めるのだ?」 と首を傾げることもあります。本来が音で、それに文字を当てた場合、音の方が時代とともに変化しても、表記していた文字だけはそのままという場合が多いように思います。 日本の場合とアルファベット表記の地名の場合とは事情が違うかもしれませんが、Albayzín/Albaicín という地名の場合には、元はアラビア語であろうことは想像がつきます (Al- はアルコールとかアルカリなどの語にも関係しますが、要するにアラビア語の定冠詞)。アルハンブラもそうですね。ムーア人の支配下にあったなごりといえるでしょう。 ムーア人に占領される前にあった町の名が Baeza だったから、それがアラビア語風になって Albayzín となったのだとする説と、アラビア語の al-bayyāzīn (鷹匠の住む地区) に由来するのだとする説とあって、はっきりしないようです。いずれにしても現代のスペイン語の発音で読めば z は英語の th (ス) の音になります。 そういうことから考えると、本来の綴りは Albayzín ですが、発音に引かれて Albaycín と綴られる場合もある、ということではないでしょうか。「日本」 という国名を [にほん] と読んだり [ニッポン] と読んだり、どちらが 正式 なものかと問われても、どちらも間違いではないと答えるしかないようなものかも (実際には [にほん] と [ニッポン] は使い分けているわけですが、日常的にはそれほど意識的に区別はしてないでしょう)。
お礼
なるほど由来ははっきりしていないのですね(個人的にはal-bayyāzīnがいいなと思いました・・・)史跡なんかでもいろんな綴りや言い方があるようですし、歴史の古い国、地域ならではですね。 とても参考になりました。ありがとうございました。