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核兵器の純粋な破壊力は？
子供っぽい疑問なのですが核兵器って具体的にはどのくらいの破壊力があるのでしょうか。 実際の核兵器は広範囲に被害を出すために高空で起爆するためか、案外爆心直下でも建物が原型をとどめているそうですが、では仮に地表で炸裂させるとどうなるのでしょう。 爆心地付近なら戦車や高層ビルが蒸発してしまうような威力なのでしょうか。 それとも案外壊せなかったりするのでしょうか。
- korikuno586
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核と行っても種類が有ります。 例えば原子力爆弾は核分裂により高温を発しその熱で急激に膨張した大気が衝撃波を伴って地上をなぎ払います。 水素爆弾なら核融合になるのでそのエネルギーは更に膨大です。 核兵器の破壊力は主に急激に高温になる為に生じる衝撃波だろうと思います。 もちろんその放射熱による破壊もあるでしょうが、これは範囲は限られます。 核に限らず爆弾の破壊力は主に熱による空気の膨張です。 核を用いれば急激に更に高温に達するってことです。 これを効率よく使う為に上空で使用するんでしょう。 中性子爆弾となるとちょっと毛色が変わってきます。 あれは建物などはあまり破壊せず人だけを殺す爆弾です。 強力な中性子を発する事で人体のみを破壊する。 中性子は金属板も通り抜けてしまいますので建物の被害は少なく残存放射線も少ないので、すぐに被爆地に入って建物を使う事も出来る…。 その為に敢えて熱などによる破壊力は抑えて中性子を発生させることに特化しています。
- kagakusuki
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核兵器と言ってもピンからキリまでという言葉では全く足りないほど、その威力は様々であり、小はアメリカの陸軍の携帯式核弾頭無反動砲弾であるM-388 デイビー・クロケットの高性能爆薬換算20トン(広島型原爆であるリトルボーイの約750分の1)から、大は1961年10月30日に旧ソビエト連邦が行った核実験で北極海にあるセヴェルヌィ島に投下されたツァーリ・ボンバの高性能爆薬換算50メガトン(広島型原爆であるリトルボーイの約3300倍)まであり、実に250万倍もの開きがあります。 【参考URL】 デイビー・クロケット (戦術核兵器) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88_(%E6%88%A6%E8%A1%93%E6%A0%B8%E5%85%B5%E5%99%A8) ツァーリ・ボンバ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%90 リトルボーイ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4 ですから、 >核兵器って具体的にはどのくらいの破壊力があるのでしょうか。 と訊かれても一概に言う事は出来ません。 核兵器には「ウラン235やプルトニウム239の核分裂反応のエネルギーを利用する原子爆弾(核分裂爆弾)」や、「原子爆弾を起爆剤にして重水素トリチウム6の熱核反応を起こし、その熱核反応が起きた際に発生する高エネルギーの中性子を使ってウラン235やウラン238を核分裂させ、それらの熱核反応や核分裂のエネルギーを利用する熱核爆弾」、それと「原子爆弾の中心部にトリチウムという水素の同位体の注入しておく事で、爆発の際に大量の高速中性子を発生させ、その中性子を使ってプルトニウムの燃焼効率を飛躍的に高める事で、原子爆弾の威力を高めた強化原爆」等があります。 これらの内、原子爆弾の場合は爆発時の最高温度は数百万℃であるのに対し、熱核爆弾の場合は数億度にもなります。 威力についても、トリチウムを使わない普通の原子爆弾の場合は5キロトン～30キロトン前後のものが殆どであるのに対し、熱核爆弾の方は百数十キロトン～20メガトン(20000キロトン)にもなります。 これだけ差があったのでは、どの程度の威力があるのかを一口にいう事は出来ませんので、取りあえずの話として1メガトンの熱核爆弾が炸裂した場合に関して回答する事に致します。 爆発の瞬間、中心部の温度は数億度にも達し、高エネルギーのX線やγ線、それに中性子線が放出されます。 このX線やγ線を爆弾を構成していた物質や周囲の大気が吸収し、超高温・超高圧のプラズマとなります。 このプラズマの塊が極端に温度が高いため熱膨張を起こし、温度が約5千℃、半径が1.2kmほどの火の玉となります。 このため、この火の玉の直下では高温によりどんな物質も融けて蒸発するとともに、周囲の空気が熱膨張する事によって生じる爆風や衝撃波の圧力によって直径約3km、深さ約200mのクレータを作り出します。 又、爆風や衝撃波の圧力によって、8.9km以内に存在する木造の建物や2.8km以内に存在する鉄筋コンクリート製の建物は大破します。 又、高温の火球からは強力な熱線が約8.7秒間に亘って放射され、この熱線によって約7.9km以内に存在する燃えやすいものが自然発火を起したり、約15km以内に居る人間の露出した皮膚が重さがII度の火傷(12.3km以内ならIII度)を負う事になったりします。 又、爆発時に放射される放射線によって1.3m以内の屋外に居る人間の半数が死亡し、3km以内に居る人間が被爆します。 【参考URL】 核爆発 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA 核爆発の効果 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C 平成25年度外務省委託 「核兵器使用の多方面における影響に関する調査研究」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000034833.pdf 核爆発被害シミュレータver2.0 http://madpress.web.fc2.com/newsimnuke.htm
お礼
詳しくありがとうございました。 WIKIは読んでいましたが、核爆発被害シミュレータは初めて知りました。 非常に参考になります。
- SPROCKETER
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広島型原爆でも、爆発した瞬間は１億℃の超高温になって炸裂するそうで、周辺に戦車や高層ビルがあれば、一瞬でプラズマ化しますし、その前に粉々に砕け散るでしょうけどね。 大気圏内核実験のフィルム映像をテレビで何度も見たことがありますが、戦車などの走行車両が吹き飛んで引っ繰り返っている様子、強化コンクリート製の要塞が爆風で砕け散る様子など、爆心地にある建物はほとんどが破壊されると考えた方が良いでしょう。 広島で爆心地の建物が残っていたのは、当時の建造物は頑丈に作られていたからで、現在の建造物は軽量化で脆弱ですから、高層ビルなどはペーパークラフトのように砕け散って吹き飛ぶそうです。 爆心地付近は太陽と同じぐらいの温度になるわけですから、何も残るはずがありません。地表は溶けたガラス状になり、爆発した直後は真空にまで気圧が下がって、その後は逆風が吹くのだそうです。 地下核実験では岩盤が蒸発して、直径百数十メートルの空洞が開くといいますから、岩石でも蒸発するのでしょうね。岩盤に無数の裂け目やひび割れが入って、核実験後は崩落を起こすそうです。 核爆発で壊せない物は地球上に存在しません。軍用の核シェルターでは、何重にも分厚い防護壁が作られていて、外側のドアが破壊されても、内側のドアが持ちこたえられるようにしてあるそうです。 映画やアニメのように薄板１枚で防げるようなものではありません。ファイアーストームと呼ばれるプラズマ化した衝撃波が襲って来て、何もかもが燃えて吹き飛ぶだけです。
お礼
ありがとうございます 地下水爆実験の動画は見たことがあります 直径数百ｍのクレーターができるらしく凄まじいものがありました
- WhatisLOVE
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広島型原爆の威力では、有名な話で少女が蒸発して影だけが地面に焼きついた話があります。ですがこういった話は他には聞きません。 他の人間の場合皮膚が焼けただれ、手の先から皮膚がズルむけてしまいぶら下がってしまっている人が多数いたという話です。 ただ、建物に関しては瓦礫にはなってますが蒸発するということは聞きませんから、例え地上での爆発でも広島型ではそこまでの威力はなかったと思います。爆心地から０ｍだった場合は有り得るかもしれません。 核兵器と言うと、現在では広島型より数倍以上の威力がある水爆があります。こちらは地上で爆発した場合は金属も蒸発する威力はあるんじゃないでしょうか。
お礼
ありがとうございます エネルギー量は戦略級の水爆は広島型原爆の数百倍はあるそうですね
お礼
ありがとうございます。 中性子爆弾なんかは個人暗殺用に使えるなんて話も聞いたことがありますね。 どこまで本当かは分かりませんが。