青空文庫内で調べた限りでは、圧倒的に「睡眠をとる」と12例が仮名書きでした。
そして、「摂る」が3例、「取る」も2例ありました。
おもしろいのは夢野久作の場合、意図的なのか無配慮なのか両方の漢字を、また海野十三の場合は仮名書きも遣っています。
「日平均四時間の睡眠を摂(と)るのみ。」(夢野久作「暗黒公使」)
「夢一つ見ない睡眠を取った翌日、」(夢野久作「スランプ」)
「それは一日のうちに睡眠を三回に分けて摂ることだった。」(海野十三「深夜の市長」)
「睡眠をとる必要もないのだ。」(海野十三「地球要塞」)
「洋家具売場附属倉庫内で、睡眠を摂っていたのだった。」(小舟勝二「扉は語らず」)
「われわれは数時間の睡眠を取った上で、」(ドイル/岡本綺堂訳「北極星号の船長」)
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