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労働組合とGHQ
GHQは日本の改革の一つとして「労働組合」を作らせました。 ところが労働組合の力が強くなり東宝でストライキが起こるとGHQは軍隊を送り込んでこれを鎮圧しました。この理由が労働組合とは共産主義の温床だからとのこと。 この辺り、労働組合のGHQ、共産主義にまつわる関係値がわかりにくいので整理して教えてください。
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- IXTYS
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こんにちは。 とても意義のある良い質問です。 戦後のGHQの改革は次の五本の柱に沿っています。 ● 憲法改正 ● 農地解放 ● 財閥解体 ● 婦人参政権 ● B級C級戦犯の公職追放と組合リーダーたちによる政治改革 上の四つは滞りなく終了し、最後の政治改革が残りました。 これが終れば戦後の日本の改革は大団円。 ところがそれに着手した瞬間に朝鮮半島に戦争が起りました。 1950年6月の朝鮮戦争です。 名目は北朝鮮と韓国の戦争ですが、実体はソ連とアメリカの対立でした。 当時の米国のトルーマン大統領は『日本列島を共産主義に対する防波堤にせよ』との厳命をGHQに出します。 これはそれまでのGHQの改革と真っ向から矛盾するもので、抵抗しましたが結局ホワイトハウスに押し切られてしまいます。 マッカーサーは朝鮮戦争の際鴨緑江を越えて中国に攻め込んだことの責任を取らされ,更迭されてしまったのです。 GHQはホワイトハウスの強権の前にはなすすべがなかったのです。 戦犯の公職追放は中止、代わりに組合運動家がレッドパージ(赤狩り)と称して追放弾圧されてしまいます。 この際、多くの組合活動家は地下に潜ります。 映画、演劇の世界に鞍替えして行ったのです。 私の育った山陰の農業協同組合に佐藤さんという農業普及員がおられ、組合運動にも力を注いでおられましたがレッドパージで地下に潜られ、その後映画の世界に入られました。 昨年お亡くなりになった『ハマちゃんの釣り馬鹿シリーズ』のスーさんこと三国連太郎さんです。
お礼
ありがとうございます。 憲法改定で少なくとも50年以上戦争に若者を送り込むリスクから逃れられる大義を持てました。 農地、財閥の解体は富の分配を実現。 婦人参政権や、労働組合も何もかもいい事づくめではないですか。 組合=共産主義というわけではないのですね。だけどもプロレタリアートの救済は共産主義と発想が同じなわけで、なので、やばかったのでしょうかね?。