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難問です・・・
●かなりの難問ですが、本を正しく読む方法はあるのでしょうか、小説、哲学書、実用書、何でも良いのですが、正しく読むというのは、誰が読んでも(中学生以上)絶対に理解できる方法です、難しい本でも、この方法を使えば誰でも理解できる読み方は・・・やっぱりないですか?
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結論を先に言えば、その本の内容を他人に「誰が (何が)、何時、何処で、何を、どの様にした」という事を順序良く説明できれば、内容を理解できたと言えるかと思います。 学術参考書のようなものの場合は小中学生に解り易く内容を説明できれば理解できたと言えるでしょう。 不思議なもので、国語 (現代文の読解力) というものは学校の試験勉強のような学習法では決して身に付かず、小学校卒業時ぐらいまでに大量の本を読んでいた者の「勝ち!」という現実があります。 私は予備校の講師時代に共通一次試験の国語現代文部分、当時は 200 点満点の国語試験に現代の文章と 50~100 年ほど前までの近代の文章との読解問題が 100 点あったのですが、この 100 点部分を確実に 100 点満点取ることができる講師陣に国語科の講師が少なく、理科系と文化系に限らず、万遍なく「読解力に優れた講師」達がいるのを不思議に思って、彼等を交えて「読解力向上の手法」を探すべく会合を持ったことがあります。 その時に驚いたのが、全員が「(1) 国語なんて勉強したことがない。教科書を読み直したこともない。勿論、古文や漢文は試験勉強したけれど、現代文はしたことがないよね。」で一致したことと、ほぼ全員が「(2) 家には『少年少女世界文学全集 (全 60 巻ぐらいあります)』があって、小学校卒業時ぐらいまでに殆ど読み終えていたね。今でも数十人の作家名と小説のあらすじを大体言えるよ。」というものでした。 多くの人が中学以降は科学に興味を持ち始めて理科系に進んだり、歴史に興味を覚えてその方面に進んだりと、高校生ぐらいになると「小説はあまり読まないなぁ」と言うようになったそうなのですが、ほぼ全員の共通点は上記の (1) と (2) だったのです。 現代文試験で満点を取れない国語系の講師は、勿論、大学を出る頃までには著名な文学を全て読了しているのですが、上記 (1) と (2) には当てはまりませんでした。 現代文で満点を取ることができる講師陣と国語系の講師陣に共通していたもので印象的だったのは「文章を数行、同時に読んでいる」というものでした。 単行本のようなものですと「縦 20 字、横 10 字」ぐらいが常に眼を通して「言葉」として同時に頭に入ってきており、不要な「~した」とか「~なった」などといった言葉は視界の端に映った程度の感覚で読み飛ばすことにより、400 頁ほどの本を 1 時間ほどで読み切ってしまうわけです。 学校帰りや通勤帰りの電車内、家に帰って読むか読まないかは通勤通学時間にも由りますが、翌日の「行き」の電車でほぼ読了してしまい、再度読み直すかどうかは本の内容が面白かったか否かに拠る……というわけですね。 この読み方だと「誰が (何が)、何時、何処で、何を、どの様にした」という本当に大切な部分だけが頭に残り、それらを思い起こして「忘れてしまっている」部分だけを再度読み直すのにも短時間で済みますので、限られた時間に何度も目を通すことができ、短期のうちに「人に内容を順序良く説明できる」ようにすることができます。 今でも強く印象に残っているのですが、20 年ほど前、New York で開かれた DAIKON (大阪 Conference) という日本漫画文化祭典 (御台場の同人誌即売会みたいなものです(笑)) で知り合った女医さんを Manhattan の彼女の家まで車で送って行く 2 時間ほどの間に、彼女は私に田中芳樹氏の『銀河英雄伝説』(全 10 巻あります) の内容をほぼ完璧に紹介してくれ、私は自宅に戻る際に単行本を数冊買い込み、翌日には残りを買いに行って数日で読み切ってしまいました(笑)……彼女は主な登場人物が何時、何処で、何をしてどんなふうになっていったのかという Episode をほぼ完璧に紹介したのみならず、御気に入りの登場人物に関して彼女の思い入れも含めて熱く熱く(笑) 語ってくれましたので、私も夢中になって読んでしまい、翌週に再び彼女と会った時には互いに物語の内容からその背景の世界観を熱く語り合うオタク仲間になっていました(笑)。……10 冊、5 千頁近い単行本の内容を 2 時間ほどで順序良く説明し、聴者をオタク仲間に引きずり込むほどその魅力を語れる能力には本当に感心しましたね。……因みに後で聞いたのですが、彼女も勿論「共通一次試験の現代文は満点取れて当たり前」派でした(^_^;)。 内容を説明する際に、その文の趣旨を正しく判断できるか否かが『読解力を問われる』ところなのですが、上記の (1) (2) に当てはまる講師陣達は「(3) 本当の趣旨は国語系講師陣達が選択した解答なのだけれど、試験問題を作成した人はこちらの解答を望んでいるよね。」と問題文の内容を理解して正しい解答を選択できる点で「現代文で満点を取れない国語系の講師陣」と異なっていました。 その後、国語系の講師陣達が上記 (3) のようなことを意識して解答するようになったかどうかまでは判りませんが、当時の私達が得た結論は「現代文って勉強のしようがないじゃん(笑)。小学生のうちにたくさんの本を読んだ者の勝ちだよね」でした(^_^;)。 そのため、私はそれ以後、家庭教師をする度に親御さん達に「小学生のうちに、遅くとも中学生までに『少年少女世界文学全集』を揃えてやって、殆どを読了させなさい。漫画が好きなのであれば漫画を読ませても良いけれど、10 代前半のうちに少年少女世界文学全集の数十巻に相当する量の物語を説明できるぐらいの量を読ませなさい」と言っています。 大人の友人達には「新聞は一度に数行読む癖を付けた方が理解し易いよ」と言っています。……結構、一行ずつしか読んでいない人がいるもので、数人の友人に「一度に数行ずつ読んで行く」手法をほんの 5 分ほど体験させたら、あまりの速読力と理解力の違いに感動していましたよ(笑)。 一度に数行ずつ同時に読む癖を付けて、単行本を 1~2 時間で読めるようになれば、上記 (3) の『判断力』を伴う読解力はまだしも、少なくとも『理解力』は大幅に向上する筈です。 後は数十頁、数千字から数万字を休むことなく一気に読み切れる集中力かなぁ……私の回答は 3 千字もない筈ですが、この回答を「疲れた、読みにくい!」などと思わずに一気に読み通せる力は基本中の基本だろうと思います(^_^;)。 但し Media Literacy は「判断力」とか「考察力」……つまり、文章作成者の裏事情を考察して「偏向」部分を排除する力を要しますので、また別のものなのですが……。 素敵な読書 Life を(^_^)/
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- mimazoku_2
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>本を正しく読む方法はあるのでしょうか 単純に素直に読むのが”吉” 2回目以降は、反復と、部分的に読んだ場合の解釈の違いを習得する。 で、ただ単に読むのでは無く、気になる部分から読むのも”有”と教える事もいいと思います。 例えば、私は今、聖書(新約聖書:日本語版)を読んでいますが、こんな解釈をして、会衆の人を笑わせています。 箴言(しんげん) 第1章23節より 23 わたしの戒めによって立ち返れ+。 そうすれば,わたしはあなた方にわたしの霊をほとばしり出させ+, わたしの言葉をあなた方に知らせよう+。 ・・・これって『ふなっしー』? だって『ナシ汁ブシャー!』だもん。(笑) 箴言(しんげん) 第1章31~32節より 31 それで,彼らは自分の道の実から食べ+, 自分の助言に飽き足りるのである+。 32 経験のない者たちの背信+が彼らを殺すものとなり+, 愚鈍な者たちの安易さが彼らを滅ぼすものとなるからである+。 ・・・つまりは『ニート』か? 真面目に読むのが飽きたら、こういう斜め読みも面白いと思います。 まあ、あえて脱線しちゃうんですよね~、そうすることで『新鮮み』が出てくると思います。 1つの事を1面だけで捕らえず、多面的に見る(読む)ことも本の読み方と言えると思います。 特に中学生以上なら、ギャグや駄洒落は、盛り込むべきでしょう。 私の言う『斜め読み』は、小学生くらいで、地図で面白い地名探しをしませんでしたか? あれと同じですよ。 エホバの証人 オンライン聖書 http://www.jw.org/ja/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9/%E8%81%96%E6%9B%B8/nwt/%E5%90%84%E6%9B%B8/%E7%AE%B4%E8%A8%80/1/
お礼
とても、ためになりました、ご回答ありがとうございます。
- staratras
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「難しい本でも、この方法を使えば誰でも理解できる読み方」は難しいですね。というのは、そもそも本の内容を(正しく)理解するということ自体、「小説、哲学書、実用書…」で微妙に異なるからです。 例えば実用書であれば「真空管式ラジオの製作」という本を読んで、実際にその本に出ている真空管式のラジオを作れたら「正しく理解した」と言えるでしょう。また数学書などであれば、読んでいる本人が理解できたかどうか自覚することが容易です。 しかし文学作品を正しく理解するというのは具体的にどういうことでしょうか。その小説を問題文にした現代文の試験で高い点を得ることでしょうか。それはあまりにも学校教育というより受験社会に特化した考え方であって、文学者や文学好きの読書家からは異論が出そうです。情報を得るために読む書物と、そうではない書物が世の中にはあるということは確かでしょう。 そうしたことは承知の上で、なお「できるだけ正しく」理解できる読み方を知りたいというのであれば、「読書百遍 義自ずから見(あらわ)る」という昔の人の言葉に尽きると考えます。
お礼
参考になりました、ご回答ありがとうございます。
残念ですがないでしょうね。 ちょっとした例ですが。 小説、哲学書、実用書 それぞれの違いは、どんなものでしょう? 実用書と書かれていますが、例えばマナーの内容として、平服などの言葉が普通に出てきますが、平服とはどんな服を指すでしょう? こういうのが理解できていないと、正しく読むことはできないですよね? 読むためにはある程度のレベルは必要で、さらに、必要な内容が出てきたときに調べられるというのも必要になります。
お礼
参考になりました、ご回答ありがとうございます。
- qwe2010
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誰でもと言われても、本を読むための、基礎知識がないひとには理解不能でしょう。 80%の人は、理解できても、数%の人はあやふやに判り、残りの人の理解できない人は必ずいます。 生まれたときから備わっている能力とか、今までに、勉強しなかった人がその様になる可能性があります。
お礼
参考になりました、ご回答ありがとうございます。
- hekiyu
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ないと思います。 良い本ほど、奥が深く、読む人のレベルに応じて 内容、解釈、感じ方などが変わってきます。 専門書などの難しい本は、それこそ何十回も読み直して やっと理解できます。 読み手が、書いている人のレベルよりも低ければ、上述のように なるのは当たり前ではないでしょうか。
お礼
本を読むのは難しいですよね、ご回答ありがとうございます。
- kuro804
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おはようございます より理解するには何回も繰り返し読みます。 難しい手法ではありません。 誰でも出来ることです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。
お礼
長文ありがとうございます、とても参考になりました。