日本では江戸時代に発達したからくり人形は天文年間に入ってきた機械式時計が基になっていますのでいずれにしてもそれ以降ということになります。
くじらのひげなど人為的につくられたものを動力源として、歯車やカムを組み合わせて動く玩具ということであれば平和な江戸時代からと言えるかと思います。
屁理屈を言いますと、機械の範囲をどこまでとするのかで違ってきます。
広げていきますと、
重りと紐を使った火おこしはどうする。
弓はどうする。
水車はどうする。
廻り灯籠はどうする。
と際限なく広がってしまいます。
玩具も実用性を無視した楽しみだけを目的としたものと考えると巾が広くなって行きます。
日本庭園で使われる鹿威しや水琴窟をどう見るかということです。
サイフォンの原理を使った噴水などもそうです。
オルゴールやオルガンや手風琴などもどうするか、ということになります。
現在は文字通り子供だましのものでも昔は大の大人が珍重したり楽しんでいました。
今は玩具に見えても当時は道具だったということもあります。
今は子供の花火と同じ原理の火薬を使ったロケットや日本書紀に記述がみられる指南車などはいい例です
現在も郷土芸能として残っている所もあります。
カラクリ人形も子供の玩具とはほど遠いでしょう
むしろ当初は大名など上流階級の大人が楽しんでいました。
飛行機も最初は飛びたい一心で道楽で作っていたものです。
模型飛行機のようなものはその前からありました。
現在のドローンも似たようなものです。
平和な江戸時代以前に玩具をわざわざ取り出して書き残したものが無いのと現物が残っていませんので良く分かりません。