山月記

質問

李徴は山上で月に咆える。悔しいのか、慨歎か。
いやむしろ月を愛でているのではないか。
それは自己と宇宙を愛でているのではないか。

回答No.1

kohichiro · ベストアンサー

かっての友人との決別、そして人間との決別、の意味だと思っていました。
具体的に言えば大泣き、あるいは自傷(畜生めー！！）というところだと思いますが、トラですからそのへんはつくろえるし、聞くものにはむしろかっこよく聞こえるかもしれないという慰め的な期待（下記）もあったのかもです。だから「聞いてくれ」といえたのでしょうか。ですから仰る意味に取ってくれるかもという意図も考えられないこともないですね。
でもそれ一本とは思えません。半人半獣の状態で、そういった余裕のある精神的で高度な感情はなくなりつつあったのではないでしょうか。

くりやさんのご質問はひねくってあるので、また的外れで連敗が続くかもしれませんが。

お礼

確かに半人半獣では、人間の感受性などの可能性はないですね。
でも人間であるものが共感して思いやると、こんなことかなと想像したわけです。
ありがとうございました。

補足

自己の場がない、皓皓と夜空に映える月を愛でること以外に何も持たない李徴。 私を考えるとそんな風に見えてきます。
まぁひねくってつもりはなく、李徴がすごく私に似ているのです。身に染みる。だから李徴たる私にはまぁ独りよがりの悲壮感で、誰もかれもが居なくなった。私の場がない。という事で夜空に映える月を愛でることしか場がない。或は李徴も僧だったのかなという思いでした。
ありがとうございました。