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「武練り」とは?
》 私達(私と矢島恵子)が腕を組み合って武練りをして歩く 》 後ろ姿など、いつ見られているかわかりはしない。 は、檀一雄著小説「火宅の人」からの一節ですが、「武練り」の意味を教えてください。 ちなみに「武練」には「ぶね」の振り仮名が付いています。
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>武練り..作家特有の造語の一つでしょう 時代背景の戦前、戦中(明治時代も含む)は、例え夫婦であっても「女は三歩下がって...」、儒教では「士たるもの、男と女が人前で一緒にいること自体が悪」でした、江戸時代では武士は女性とは絶対に公道は歩けませんでした。 しかしながら、武道や護身の為の男女でのモツレ合いは大目に見られました。 公道では有るが、連れ立って(=寄り添って)歩きたいのが主人公一雄ならずとも恵子も同じ思いだ。 寄り添って歩いていたら、前方は二人の視野に有るから未だいいのだが、後方は二人の視野には全く入らない...》後ろ姿など、いつ見られているかわかりはしない。 そこで二人は思案した結果、...》私達(私と矢島恵子)が腕を組み合って武練りをして歩く 腕を組み合って武練りをして歩く: 一雄が恵子に武芸や武術を"指南"してる風を装うことにした訳なんだ。 天下の公道で武術を指南、「何も恥じ入る事は無いのだ」との一雄の声が聞こえそうな一幕ではある。 武練(り)、もう御分りでしょう、武道でゆうとこの"組手"に見せかけて、手を取ったり、腕を絡ませたり...それはそれはもう濃厚?な武道(例えば、合気道、空手道、柔道等)の組手をしながら..練り歩く、悠々と公道を闊歩した訳だ。 参考 http://www.soubukan.info/sakado/introduction/aiki/ 一番下の縦長方形画像の様にね。
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戦時中の戦闘訓練で男女が腕を組んで歩くなどもってのほかなので武練りを装ったという話
補足
「武練り」を装った理由は分かりました。 で、手元の字引に見当たらなかった「武練り」とはどういう意味なのでしょうか? 兵隊さんの練り歩き? だとしても、どういう歩き方なのか、分かりません。
お礼
懇切丁寧な解説のお蔭でよく理解できました。 誠にありがとうございました。