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藤原不比等 を 正しく 詳しく解説したもの
藤原不比等は 記紀の編纂や 大宝律令の制定 平城遷都 などにも関わった 日本史の中の重要人物ですが 彼の業績等をまとめたものは 結構少なくて もう一つ 全体像を結べません。 上山春平氏 の著作が もっとも分かりやすかったのですが 彼の著作は 彼自身が言っている様に もう一歩踏み込みが足りないような気がいたします。 おそらく、あまり詳しく記述すると 戦前の天皇観に 触れざるを得ないからなのかもしれませんが どなたか 藤原不比等について 詳しく正しく記述した ホームページや著作を紹介してください。 よろしくお願いします。
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こんにちは 「藤原不比等について 詳しく正しく記述した」となると、お読みになっているとは思いますが、吉川弘文館の人物叢書シリーズの、高島正人著『藤原不比等』で、現時点で藤原不比等に関して一番詳細な書籍だと思います。 書道にたとえれば楷書にあたると思います。上山春平の著作や、上山・司馬遼太郎の対談録などは行書で、不比等を題材にした小説などは草書なのだろうと思っています。高島正人著『藤原不比等』は、現時点で残っている不比等に関する史料を用いて、歴史学者として許される範囲の合理性を持つ類推を含め、記述されています。高島正人著『藤原不比等』楷書ですので、本当の基礎・基本の書籍です。上山の著作も、歴史学者として許される範囲の合理性を持つ類推ではありますが、高島に比べて類推の許容範囲が広いとは思います。哲学者であることによるのかとも考えます。 「もう一歩踏み込みが足りないような気がいたします」というのは、学者としての良心によるものだと思います。上山も学者ですから、学者として許される範囲での類推であって、その範囲を越えて類推できなかったことと、その類推を支える史料が少ないことも挙げられると思います。 「あまり詳しく記述すると 戦前の天皇観に 触れざるを得ない」とは思いません。上山・司馬の対談録を読むと、突っ込んだ議論をしており、また、つい最近まで存命で、記述を加除するだけでなく、新たな不比等に関する著作を出版することは、十分の時間的な余裕と、環境があったように思います。 話しは飛びますが、長屋王事件に関して、以前は藤原四子の陰謀説・暗躍説・主体説が主流でした。何か隔靴掻痒で、いま一つ判然としなかったものです。現在では聖武天皇自身が長屋王排除の主役であったとの説が出てきており、この説が正しいかどうかは別として、大分前から戦前のタブーは薄れているように思います。 上山・司馬の対談も紹介したいのですが、書名は忘れてしまいました。一冊ではなく数冊であったかも知れません。 また、小説などを否定するものではありません。『源氏物語』の「蛍」に、「(物語は)神代より世にあることを記しおきけるななり。日本紀などは、ただかたそばぞかし。これらにこそ道々しく詳しきことはあらめ」とある通りです。 勝手なことを書き連ねましたが。
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- mpascal
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お礼
回答ありがとうございます。 一応手にしましたが、少し足が速過ぎるような期がいたします. 権力や、既説に対する不信感はわかりますが、権力に歯向かうだけのものは、彼自身からは出てきていない様に感じました. どうも、ありがとうございました。
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早々と、ご回答ありがとうございます。 読んでみます. 読了したら、お礼文を記入しますので、しばらくお待ちください。
お礼
回答ありがとうございます。 ご指摘の書籍ばかりでなく、4・5冊 手にしてみました、 たいへん参考になりました. しかし、知識が増え 考えがまとまった というよりも 古代史を 確定させる難しさを 痛感した と言ったところでしょうか。 ほんとうにどうも、ありがとうございました。
補足
いろいろな書き込み、ありがとうございます。 興味深く読ませていただきました まず、吉川弘文館の 藤原不比等 読んでから お礼します.