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「精神面」という言葉と「心理面」という言葉の違い
本を読んでいて物質面の反対語のように、「精神面」と「心理面」という言葉が使われていたのですが、この言葉はどのように使い分けるのでしょうか? どんな違いがあるのでしょうか?具体的に説明して頂けると助かります。
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確かに「精神面」と「心理面」には、ニュアンスの違いを感じます。 そこで、「精神」と「心理」のそれぞれの言葉が内包するイメージの違いを、次に挙げました。 精神=理念、理性、意志、意識的、普遍的、あるべきこと、理想、真理。 心理=感情、欲望、情念、感覚的、流動的、あるがまま、現実、情動。 「頭では理解できていても心が付いて行かない」という表現がありますが、ここに精神と心理の違いがよく表れていると思います。 この場合の頭とは、理性であり理念です。それは理(ことわり)に重きを置いた心とその在り方のことであり、「頭=精神」と言えます。 そして、ここでいう心とは個人の心、その人自身の能力や言動と密接な関わりがあります。つまりは「心=心理」です。 他にも例を挙げますと、「高い精神性」とは言いますが「高い心理性」とは言いませんし、「児童心理」という表現はしても「児童精神」とは言いませんよね。 こういったところからも、精神と理念には密接な関わりがあるし、心理と個性(その人自身)には密接な関わりがあると思います。 ですから、主に精神面としたときは、道理に照らして考えることや、より高みを目指す思考など、人間の理性や理念について説くときに使い、心理面としたときは人間の心のもろさや、移ろいやすさなど、個人個人の感情や情緒に重きを置いているときに使われるのだと思います。 敢えて違いを述べるならば、 「法や秩序など社会との関わりに見られるような、“人間の理性や理念に重きを置いた場合” は精神面」 「世の中の仕来りなどよりも、“個人個人の心の働かせ方に重きを置いた場合” は心理面」 と使い分けているのだと思います。
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- Postizos
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広辞苑を引いてみました。 【心理】 (1)心の働き。 意識の状態または現象。行動によって捉えられる心的過程をも指す。「群集ー」 (2)—略 【精神】 (1)(物質・肉体に対して)心。意識。たましい。 (2)知性的・理性的な、能動的・目的意識的な心の働き。根気。気力。 「向学のー」 (3)物事の根本的な意義。理念。「建学のー」 (4)個人を超えた集団的な一般的傾向。時代精神・民族精神など。 (5)—略— 心理の「理」とは“ことわり”“筋道”ですから心や意識(=精神)を分析的にとらえている見方と言って良いでしょう。 「精神」は人間が意志によって能動的に決めている面、意識性を重視しており 「心理」は心の動きを肉体的理由や外部からの影響で普遍的に起こる現象として分析する対象と見る 精神主義→物質的諸力よりも人間の精神力を世界を動かす決定的要因と考える立場。(広辞苑) 困難を根性とか意志の力で乗りきろうとする。 心理主義→(哲学用語としてあるだけで普段は使われない) 心理描写→小説などで、人物の心理的経過を描出する(広辞苑) 精神描写→(使われない) 心理学→人の心の働き、もしくは人や動物の行動を研究する学問。 精神または精神現象についての学問として始まり、19世紀後半以後、物理学・生理学等の成果を基礎として実験的方法を取り入れ、実証的科学として成立。(広辞苑) →ロマンチックな「気持ち」の問題ではなくて例えば認知科学・目の錯覚現象なども研究対象になっています 「海軍精神注入棒」→心理は注入できない 自由な精神→自由に見えても心理的にはある傾向を持っているかもしれない その本の文章が例示されていないのでわかりませんが、「物質と精神」というふうに対立的とばかりは見られないからそういう言い方をしているのではないですか?精神も理性の力だけではなくて実は肉体的条件とか環境に影響を受けているから精神面だけでなく心理面もあるということでしょうか。 あるいは深く突き詰めずに気分で使っている事も無くはないとも思いますが。
お礼
詳しく回答ありがとうございます。 私にはいまいち理解できません。
- kohichiro
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精神面:個人の人格の中でひとつの独立したはたらきをする勢力への言及 心理面:個人の行動や考え方に一定の影響を与えるこころの働き、傾向への言及 使い方 ○「精神面では君は強靭だ。」 ×「心理面では君は強靭だ。」 ○「私はバスに乗るとトイレへ行きたくなる。心理面から考察してこのくせをなくしたい。」 ×「私はバスに乗るとトイレへ行きたくなる。精神面を鍛えてこの欠陥を克服したい。」(文章的にはまちがっていないが、論理的に破綻しています。)
お礼
回答ありがとうございます。
- caf-caf
- ベストアンサー率64% (1414/2208)
単純に学科の違い(使う人が何を学んだか)の違いでしょう。 医学部は、精神学・精神医学を習うので論文でも患者さんへの説明でも精神という言葉を使いますが、心理学部は心理学を習うので論文やコメントなどでも心理という言葉を使われますね。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど~
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
その本で厳密に使い分けているかはわかりませんが、一般論として、 「心理面」というのは、人間のどこの部位や臓器にも変化がないけれど、人間が五感で感知したものによって人間が何か考えることで反応している分のみ、(心理学者など) 「精神面」というのは、「心理面」を生み出すと考えられる「脳」という器官の目に見える「動き」としては活動は見えないけれども「心理」というものを人間に認識させている重要な「働き」をしているのは確かだ、と含めて検討したもの(精神科医など) という目に見えない動きを語るのみ用いて、目に見える動きは「物質面」の動きが働きそのものである、というのに対照的になっている、と使い分けているのかもしれません。
お礼
回答ありがとうございます。 ただ私には難しいです。 心理=人間のどこの部位や臓器にも変化がないけれどとありますが、例えば悲しいとか嬉しいとか思っているとき脳のファンクショナルMRAみたいなのを取れば変化しているということはないのでしょうか・・・
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど~