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ペリリュー島の戦略的意味とは?
- 太平洋戦争当時、ペリリュー島は日本軍の飛行場があり、米軍にとって重要な攻撃目標でした。
- ペリリュー島の奪取には多大な犠牲が伴いましたが、米軍はテニアン島への攻撃リスクを減らすために必要な島でした。
- ペリリュー島の陥落により、米軍は日本列島を爆撃するための拠点となる硫黄島への航続距離を確保しました。
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他の方も指摘しているように、「計画時には意味があり」ました。フィリピン攻略の際の邪魔になると思ったのです。 戦争というのも、ひとつの公共事業です。計画を立てて予算を請求し、それが通ったら物資や人材を集め、保管場所を決めておいて計画し、実行されたらその通りに行われるのです。 そして戦争というのは日々状況が変わります。あるときまでは意味があったけれど、ある時点で意味がなくなることだってあります。ペリリュー島はまさにそうで、少なくとも飛行場の場所さえ確保していればもうそんなに意味はありません。あとはじわじわ包囲さえしていれば、いずれ弾薬と食料が尽きて終わりです。ガダルカナルのときが割とそうでしたね。あのときの海兵隊はむしろ「守り勝った」というものでした。 だけど公共事業と同じで、一度走り始めたら、途中でやめるってわけにはいかないのです。昔のような、王様や殿様が「こりゃバカバカしい。やーめた」といえば終わる時代と違って、議会で承認をもらう民主主義ではやめるならやめるなりのきちんとした説明が必要なのです。 質問者さんのような、純粋な軍事的側面ではなく、人的被害や経済的な面を含めて考察するのであれば、ほとんどの軍事作戦は「割に合わない」といっていいと思います。 例えば硫黄島もそうですね。確かに、「日本本土爆撃に向かった爆撃機や戦闘機の緊急飛行場」としての意味はありました。しかし、それによって助かった爆撃隊員の数と、海兵隊の死傷者の数を比較したら、桁外れに割が合いません。あんな大損害が出ると最初から分かっていたならば、「爆撃隊員が死んじゃうのは諦めようよ」ということにもなるでしょう。硫黄島の勝利で「これで海兵隊は500年は盤石だ」という地位を勝ち取ったともいえるかもしれませんが、組織の名誉のためなら若者がいくら死んでも構わないというのもおかしな話です。 もっというと、アフガニスタンにアメリカ軍が派遣されるのもそうですよね。アフガンは反米テロリストの隠れ家にはなっていますが、それで彼らがアメリカでテロを起こせるのは、多くても何年かに一度です。派遣にかかる膨大な予算とアメリカ人とアフガン人の人的被害を考えると、とても割に合うものではありません。 竹島や尖閣諸島の存在意義だってそうですよ。特に竹島なんて、あんなちっぽけな岩の塊に日本や韓国の若者の命ほどの価値なんて、ありゃしません。
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- titelist1
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詳しくはないのですが、パラオのベリリュー島の位置から見て米国内ではフィリピンをどうするのかで意見は分かれたでしょうね。日本を早く降伏させるには硫黄島の攻略が重要ですが、ペリリュー島をあきらめたらフィリピンに手を着けられない。日本が先に降伏してしまったら、米国はフィリピンを手に入れることができない可能性がある。米国が日本に勝つことは間違いないので、戦後の太平洋諸国の支配の姿を描いていたはずです。戦後に多くの影響力を残して米国は勝ちたかったのです。
お礼
>日本が先に降伏してしまったら、米国はフィリピンを手に入れることができない可能性がある。 真珠湾を奇襲攻撃した卑怯な大日本帝国を叩くという大義名分から離れ、フィリピンを入手したいとう自国の欲望の為に、1800名の米兵の命を失い、8000余名もの負傷者をだしたわけですね。 太平洋戦争におけるアメリカ軍の大きな失敗の一つと数えて良いのでしょうか。 どうもありがとうございました。
- jkpawapuro
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フィリピンの近くにあって飛行場が確保できれば別にペリリューでもセレベスでもどこでもよかったと思いますよ。 たまたまそこに日本の基地があって小兵力で守ってるから、そこを奪い取るのが早くて楽だろうと思って安易に攻略してみたら泥沼の大損害を被ったって話だと思います。 1800名も戦死出すと初めからわかってたら攻略しなかったかもしれません。
お礼
>早くて楽だろうと思って安易に攻略してみたら泥沼の大損害を被ったって話だと思います。 太平洋戦争におけるアメリカ軍の大きな失敗の一つと数えて良いのでしょうかね。 どうもありがとうございました。
- あずき なな(@azuki-7)
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アメリカは飛び石作戦をやってたから… それにぺリリュー島を残しておいて背後を突かれる事を恐れたのでは? アメリカは当時 日本を完全にナメきってますからすぐに落とせると思って攻略に向かったんでしょう 橋頭堡の確保の重要性を認識していたからこその作戦だと思います
お礼
>ぺリリュー島を残しておいて背後を突かれる事を恐れたのでは? それは理由は良く理解できます。 でも、その為には、艦砲射撃で叩き、高射砲がっカネ無くなった時点で、B29からの空爆を実施して、戦闘能力を奪取するだけで良く、なにもアメリカ兵1800名の命と、8000名の負傷者を出す必要はなかった。 太平洋戦争におけるアメリカ軍の大きな失敗の一つと数えて良いのでしょうかね。 ありがとうございました。
- mm058114
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マリアナ作戦は、チェスターニミッツ大将の海軍中心の中部太平洋方面軍の作戦で、 ペリリュー島作戦は、ダグラスマッカーサーの陸軍部隊中心の南西太平洋方面軍の作戦計画の違いが大きい。 ダグラスマッカーサーの南西太平洋方面軍は、フィリピン開放を短期目標に揚げ、 南西方面から、飛び石作戦で、日本に近づいて行く事を、ゴールとしていた。 ただ、最終的には海軍中心の中部太平洋方面軍によって、アンガウル島と同時進行される事に決まる。 また、フィリピン作戦のために、パラオ群島全ての攻略でなく、日本軍兵力の比較的少なく、 飛行場設備がほぼ完備していて直ぐに利用できる、ペリリュー島をターゲットにした。 ペリリュー島の戦略的価値は、アメリカ運のフィリピン侵攻の飛行場獲得の為と共に、 オランダ軍による、旧オランダ領への回復攻撃の手助けの意味もある。 アメリカ軍の誤算は、損害もなく3日で攻略できる作戦だった事。 その計画が、その後の攻略計画日程と共に、イギリス首相のチャーチルにプレゼンされていた。 結局、攻略に2ヶ月近くかかってしまい、一時的に第1海兵師団は全滅の判定を受けるが、 攻撃を、陸軍部隊に交代し、その後の、ウルシー、フィリピンのスケジュールには、影響を与えていない。 結局、アメリカ軍にとっては一時的に損害は出たが、後詰めのオランダ軍、オーストラリア軍の為に、 攻略してあげた様なものである。
お礼
有難うございます。 大日本帝国との戦に勝利するためではなく、フィリピンやオランダ領の為に、アメリカの軍人1800名の命と8000名もの負傷者をだして、アメリカではマッカーサー解任の世論はおきなかったのでしょうか。
フィリピンの戦い 1944年10月~1945年8月 がキーになってくる。 「アメリカ軍はフィリピン進攻に先立ち、フィリピンの近くに航空基地を確保するためパラオ諸島(ペリリュー島とアンガウル島)とモロタイ島を攻略した。」wikiより ではなぜフィリピンかというと、 (1)マッカーサーの私情が大。 (2)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84_(1944-1945%E5%B9%B4)
お礼
ありがとうございます。 大日本帝国との戦いに勝利するために必要だったのでは無く、フィリピンを手に入れるために必要だと考えたのですね。
お礼
>確かに、「日本本土爆撃に向かった爆撃機や戦闘機の緊急飛行場」としての意味はありました。しかし、それによって助かった爆撃隊員の数と、海兵隊の死傷者の数を比較したら、桁外れに割が合いません。 仰るとうおりですね。 だからこそ、犠牲者の家族や野党からの追及を回避するために、言論弾圧(報道規制)とプロパガンダが必要だったのですね。 どうもありがとうございました。