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申し上げ奉り候

仮に今、「~申し上げ奉り候」と言ったら、二重敬語(どころか三重敬語)だ!と注意されますか? なぜ敬語を重ねる事をしなくなったのでしょうか? 単にビジネスにおいて、言葉をすっきりさせたいというだけだったのなら、少し悲しいです。。。 いかがでしょうか。よろしくお願いします。

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noname#224207
noname#224207
回答No.3

ビジネス文書と私信を混同すると注意されるだけです 私信であれば、 「謹んで御見舞いの書状を叔父上にさしあげたくお送りいたします」 「拙いエッセイなど書いてみましたので御一読頂きたくお送りいたしますので御笑納いただければ幸いです」 などという文章を書く人は未だに健在です。 ご質問の「~申し上げ奉り候」も「謹んで申し上げさせて頂きます」と書くことはできます。 「候」は末尾に使う慣用的な古語ですので注意して下さい。 ビジネス文書でこのような文章を禁じているのは、色々な理由があります。 ビジネス文書は関係する事柄だけを正確に書くことを要求されます。 誤解を生むような言葉の使用は避けるのが原則です。 ビジネス上は個人ではなく、組織上たまたまそれを担当する役職についているだけと考えられています。 ○○課の△△課長は△△さんという人格ではなく、○○課長という機能だと、と考えられています。 平社員でもあくまでも○○課の××係の業務を行う機能と考えれています。 個人の人格ではなくその責務を果たす役職どうしが文書をやり取りしていると考えます。 ビジネス上は、個人ではなく、企業や所属組織(部・課)が報告や連絡をしている組織対組織の間での文書として扱われます。 組織上、管理・指導する立場の組織に所属する平社員であっても管理される立場の組織の長宛ての文書には敬語は使わないのが原則です。 企業間の文書では企業には上下関係はなくあくまでも対等であるという原則があります。 元請・下請けの関係でも、それは取引上での関係であって、独立した企業間の上下関係ではないと考えられています。 ビジネス文書は時としてトラブルの際の証拠書類として扱われることがありますので、用件に関すること以外の言葉は極力使わないようにするのが原則です このために敬語や謙譲語というものは極力排除されます。 以上のように「言葉をすっきりさせたい」のではなく、すっきりした言葉を使う必要があるということです。 企業対消費者の場合には企業は法人という一つの人格を持った個人と同じ扱いがされます。 つまり私人間と同じ扱いとなりますので、それ相応の礼儀が必要とされますので、謙譲語や敬語が使われます。 「相応の礼儀」というのは社会習慣に依存しますので一概に適不適の線引きができません。 海外の企業が日本の社会的習慣に疎いために、自国の言葉をそのまま日本語に翻訳して、不快感や誤解を与えてしまうことは頻発しています。 私信において日常的に敬語を重ねなくなったのは、単に語彙が不足している人間が増えたためです。 学生時代まではメールやスマホで口語体の文章を使い続けていて、敬語、謙譲語を使うチャンスがないために語彙が不足しています。 口語体も面倒と絵文字を発明してしまいました。 絵文字を多用してたのでは、語彙は増えません。 これは絵文字が悪いのではなく、敬語、謙譲語の語彙を増やそうとしない本人の責任ですので、誤解なきように願います。

ext1219
質問者

お礼

大変分かりやすい回答で、勉強になりました。 ビジネスと一線画した普段使いでは、これまで通りの重ねた敬語も可能なのですね。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • -ruin-
  • ベストアンサー率31% (239/770)
回答No.2

悲しいですがビジネスにおいて回りくどい表現を避けるようになったというのが大きいですね。 「ご連絡いたします」「お召し上がりになる」など常態化しているものは認められるというのもなんだかアバウトで誰が決めたんだかよくわからないですね。 リクルートスーツなんかも本来はいらないものですし。おかしなことはたくさんあります。 ただグローバル化で直接的な物言いの好まれる外国人との会話の機会が増えたのも大きかもしれません。

ext1219
質問者

お礼

日本語の風雅なところは国をあげて消されていくのでしょうか? 高校の古典をもっとしっかり勉強しておくべきでした。 ありがとうございました。

  • STAX217A
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回答No.1

時代錯誤も、甚だしい表現。大昔は、身分・立場・責任の厳格な時代でしたから。申す:遜る(へりくだる)意味?奉る:上位者への敬意表現。いずれにしろ、現代用語と考えるのは、別世界・次元見極め要すでしょう。

ext1219
質問者

補足

「仮に」ですよ。いかがですか? 回答が脱線しています。

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