奉行とは現代の市長！？

質問

銭形平次を見て、（はめられた与力とかいうタイトルでした）素朴な疑問が出てきました。

先ず、奉行とういのは、現代でいうなら市長や町長に順ずる位なのでしょうか？でも、以前本で軍艦奉行並勝かいしゅうを見ました。○○奉行というのはたくさんいるようで、さしずめ、南町奉行というのは○○市の警察署長というようなものなんでしょうか？

横道にそれますが、勝さんは、軍艦奉行並・・・これはとんでもない高級官僚だったそうですが、並ってなんでしょうか？老中並とかはいないはずなんですが・・。

下横目とか、横目付とか大目付とか、下とか横とか、大とかがつくのは、官僚の位を意味すると思ってよいのでしょうか？

最後に、銭形平次親分は、奉行所の連中から随分、「おまえみたいな下賎なやからが無礼であるぞ！！」みたいに言われていましたが、彼も公務員ではないのですか？
話の中では、一番のペーペーである同心よりも低い位のようでしたが。（でも、話の中では、同心ですら、お前のようなやつが、ずうずうしいぞ！！ですから、同心もかわいそうなものです。）会社でいったら、同心は平社員、与力でやっと係長？課長クラスという感じでしょうか。

回答No.2

naomi2002 · ベストアンサー

「奉行」にもいろいろあって、地位の高い人も低い人もいます。
徳川幕府の官職一覧表（↓）を参照してください。

「勘定奉行」は今で言えば財務大臣でしょう。

日光・箱根・伊勢山田・長崎などの重要都市には、それぞれ奉行が置かれていました。これは今風に言えば市長のようなものだと思います。

江戸の町奉行は簡単に言えば、都知事・警視総監・東京地方裁判所の所長を一緒にしたようなものだと思います。
時代劇では裁判官としての面ばかりが強調されますが、一般行政も行なっていたのです。
また、三権分立などはない時代なので、警察・検察・裁判所の役割を、奉行所がすべて一手に握っていました。

江戸町奉行所は北町奉行所・南町奉行所の二つがありましたが、地域によって分けていたのではなく、月番制だったそうです。今月が北町が当番だったら、来月は南町、というわけです。

北町・南町それぞれに与力（よりき）25人、同心50人がいました。いずれも幕臣が任命され、与力の方が同心より身分が上でした。正規の検察官・警察官にあたるのはこの与力・同心だけです。いかに江戸の人口が現代より少なかったとは言え、これだけの人数では治安維持は無理だったので、与力・同心は銭型平次のような人を雇っていました。この人たちは「目明かし」とか「岡っ引き」と呼ばれ、正規の役職にあるわけではなく、役人が私的に雇っていたにすぎません。しかし、役人だけでは治安を守れないので、黙認されていたのです。

岡っ引きは、時代劇で見ればわかるように、武士ではなく、町人です。（髷の形を見ればわかります。）
実際には銭形平次のような立派な人ばかりではなく、賄賂で食べていたり、表向きは他の商売をしていて密かに奉行所のスパイみたいなことをしていた人もいたようです。
岡っ引きを雇っていた役人たちも、それほど高給取りではなかったはずですから、岡っ引きを雇うための給金がどこから出ていたかも、考えてみればすぐわかります。遊郭や大店からの賄賂が財源になっていたそうです。
銭形平次のような立派な人も少しはいたのかもしれませんが、江戸の治安を守るシステムは、相当に汚いものだったようです。

参考URL：

http://www.sol.dti.ne.jp/~hiromi/kansei/r_edo.html

回答No.3

notnot

#2の方の回答で語りつくされていますが、
補足するなら、与力は御家人でちゃんとした武士ですが、同心は足軽級です。足軽も士農工商で言えば武士ですが、明治維新で他の武士が士族になったのに足軽は卒族という一段低い地位でした。伊藤博文などが足軽階級出身だったため後に士族に統合されましたが。
(卒族は足軽のほか、藩主の直接の部下=藩士=士族でなく、藩士の家来(陪臣)も対象)

＞下横目とか、横目付とか大目付とか、下とか横とか、大とかがつくのは、官僚の位を意味すると思ってよいのでしょうか？
目付(監察官)の監査する対象による違いですね。大目付は大名クラス向け、目付は旗本・御家人が対象、横目付・徒歩目付はそれ以下のクラスの監査を行っていたはずです。

回答No.1

hero2

私もよく解りませんが、奉行にも、勘定奉行とか寺社奉行、等いろいろありますが、今風に言えば○○部長でしょうか？

　銭形平次親分は、実は同心の手代です。よく刑事物語などで、情報屋とか出てきますが、あれとよく似ているのではないでしょうか。ですから、位はぺーぺーのさらにしたです。給金なども、奉行所からではなく同心からもらっていたと思います。