朝日新聞
【ENGLISH LEARNING】
英語学習に活かすTOEICテスト
から抜粋しました。
Some of the older consumer electronics companies ____________ market share right now because they are too slow to adapt to customer demands.
A) lost B) are losing C) to lose D) loses
いかがでしょうか?正解はBです。空所の後のright now に気付けば、比較的容易に正解を選ぶことができます。このようにTOEICで問われる時制関連問題は難解なものが少ないのですが、決して時制を軽視してよいということではありません。
続いて、次の文の意味を考えて下さい。
I'm meeting her on Monday. / I'm meeting her on Mondays.
最初の文は、I will meet her on Monday. とほぼ同じ意味となり、2番目の文は I have been meeting with her on Mondays. もしくはI meet her on Mondays. とほぼ同じ意味になります。このように英語の時制は時間を表す語句(on Monday / on Mondays )により、同じ形の動詞でも表わす意味は大きく変わることがあります。
質問です:
be+~ingが難しく感じます。上記の説明を読んでもぴんときません。
今まさに動作が行われていないときでも使われるのだと思いますが、
こういう表現を書けません。(また言えません)
どなたか、わかりやすい解説をくださいませんか?
よろしくお願いします。
以下のとおりお答えします。
>I'm meeting her on Monday. / I'm meeting her on Mondays.
>今まさに動作が行われていないときでも使われるのだと思います
⇒そのとおりですね。「今は動作が行われていない」のに進行形を用いる表現ですね。
meetのような「瞬時動詞」(行為が瞬間的に完了するような意味を表す動詞)は、進行形にしても通常は「~しつつある」(進行)という意味になりません。でなくて、(1)「~しようとしている」(近い未来)、(2)「~することにしている」(現在の習慣)などの意味を表します。以下に説明を追加します。
追加説明1
(1)I'm meeting her on Monday. は、「月曜に彼女と会います・会うつもりです」(=近い未来)となって、おっしゃるように、I will meet her on Monday. とほぼ同じ意味となります。
(2)I'm meeting her on Mondays. は、「月曜ごとに彼女と会っています」(=現在の習慣)となって、これまたおっしゃるように、I have been meeting with her on Mondays. もしくはI meet her on Mondays. とほぼ同じ意味になります。
追加説明2
(1)進行形で近い未来「~しようとしている」を表す動詞は、begin, open, finish, dieなどのように、「継続を許さない動作を示す動詞」がその典型です。
(2)進行形で現在の習慣「~することにしている」を表す場合、通常always, constantly, everydayなどの副詞が添えられます。本文の場合、on Mondaysがその役を果たしています。
追加説明3
(1)進行形で、なぜ近い未来「~しようとしている」を表すことができるかといいますと、その形が、「未然」(=行為開始への進行)を表すからです。
(2)進行形で、なぜ現在の習慣「~することにしている」を表すことができるかといいますと、その形が、「反復」(=繰り返し行為の進行)を表すからです。
追加説明4
動詞の表す時間的要素には、過去-現在-未来を区分する時制と、完了-不完了を区別する「相」(アスペクト)とがあります。完了は、文字通り「行為の終結」を表しますが、不完了はそれ以外のすべてです。つまり、「進行、継続、未然、反復…」はすべて不完了というアスペクトを持っています。それだけ、「相互に似ている」ということでもあります。
以上、ご回答まで。
お礼
いつも回答ありがとうございます。 この回答、時間をかけて書いてくださったと思います。本当にありがとうございます。 おかげでとてもよくわかりました。特に説明2と3を読んでびびっときました。 一般的な進行形とは別に、be~ingが自然と書ける人は英語感覚のある人だと思うのです。 私もがんばります。