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FePtナノ粒子とメスバウアー分光法について
FePtナノ粒子について調べているのですが、性質や何に応用されるのかがいまいち分かりません。 教えていただけたら幸いです。 また、メスバウアー分光法の性質&原理について知りたいのでそちらのほうも教えていただけると助かります。
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保持力(磁場を切っても磁化が消えにくい)が非常に大きいので磁気記録媒体(HDDなど)に使われるようです。 メスバウアー分光は、物質内部の磁場(鉄の原子核位置の磁場)や電場勾配を測定する手段です。 Feの核スピンの基底状態と励起状態のエネルギー差ΔEに近いけれどもちょっとずれたエネルギーを持つガンマ線を照射します。そのままでは吸収は起こりませんが、試料をゆすってやると、ドップラー効果で、試料から見たガンマ線のエネルギー(=振動数ν)がずれて、ν’となり、ちょうど、hν’=ΔEが満たされるところで吸収が起きます。 このとき、物質内部に磁場が出来ていたとすると、ゼーマン効果(及び電気四重極相互作用)で、スピンのエネルギー準位が分裂しています。すると、吸収が起きる回数が増える(試料の速度を変えて行くと何回か吸収が起きる)ので、そのときの速度から、逆に、内部磁場がわかるというわけです。
お礼
返事が遅くなって申し訳ありませんでした。 丁寧な回答ありがとうございました。