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交感神経と脈拍の関係について
交感神経が優位の場合、脈拍は上がるような気がするのですが、下がる場合もありますか? 下がるとすると、どんな場合でしょうか? それは、意識的に行うことも可能でしょうか? 例えば、スポーツなどで集中力が増した場合に、交感神経が優位になり、脈拍が下がるようなことはありますか? どうぞ、よろしくお願い致します。
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>そうしますと、例えば、ゴルフなどで集中しつつ(交感神経優位)、脈拍を下げることができれば、良い結果を残せる(自分の力を十分に発揮できる)可能性が高まると考えていいでしょうか? >おそらく、一般的には集中して交感神経優位状態になると、脈拍まで上がってしまい、力が発揮できないと思うものですから。 おそらくその可能性が高いです。 勝負脳の鍛え方 著書 林成之 という本にゴルフの成績を上げる一例が医学的に書いてあります。 この本に呼吸法は書いてありませんが、脈拍の上昇を感じるのであれば呼吸法に気を配ってみてください。 緊張から呼吸が勝手に増えてめまいを起こす過換気症候群に悩んでいる人もいるので、緊張しているときこそ呼吸を整えてください。 おまけですが、人が緊張を感じる理由をおしえます。 ヤーキーズ・ドットソンの法則という法則があって、「人はいつもとちがう何かを感じる」と緊張を感じるようです。 初めて通る道路を運転するとき、緊張を覚えるのはこのためです。 何度もとおっている道路であれば、緊張感なくむしろリラックス感覚で運転できるはずです。 ゴルフで緊張を覚えるのであれば、「いつもと違う何か」を感じ取っている可能性が高いです。 挙げた著書にはイメージトレーニングを推奨していますが、イメージを繰り返すことで「いつもとちがう」という感覚をそぎ落とそうという狙いからでしょう。 「練習すればうまくなる」のはヤーキンスドットソンの法則からいえば確かにその通りですが、大事な場面で絶対に外してはならない状況を練習では再現できず、再現できない以上はこの部分は鍛えられないのでここで壁にぶち当たるとおもいます。 大事な場面で結果が出せないというのはこのためで、イメージトレーニングで補おうというわけです。 有名なアスリートはイメージトレーニングを徹底しています。 私個人の考えですが、ゴルフにおいてイップスは「いつもと違う何か」を人工的に作り上げていると考えています。 経験積んでイップスになるのは、「いいショットを打つ」から「絶対に決めないといけない」という強迫観念を意識した結果、緊張が増大したと考えられます。 初心者はプロ級の結果はともかくまず最初にフォームとか基礎を意識しますからね。 そして腕がたってきて玄人の域に入ると、基礎より結果ばかりを意識になりがちです。基礎より結果という「いつもと違う発想」になり緊張が増大して脈拍上昇、しかも呼吸に気を配らないため過呼吸になりがちで更に脈拍上昇、ショットを打つ前に悪条件を抱えてしまい結果は失敗、これを積み重ねるとイップスになるわけです。 うまくなっても、基礎や基本的なことを忘れないことはとても大事ですね。
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脈拍は1分あたりの心拍数です。 (瞬時)心拍数は1分あたりの心拍間隔の個数を数えます。 肉体的な活動を増やすと酸素消費量が増えるので、心拍数が増えます。 交感神経が優位になるのは、心拍間隔が一定になることです。 心拍間隔が一定になる原因のひとつとして「呼吸」が考えられます。 呼吸活動によって心拍活動が変化します。 運動すると呼吸の吸うとき吐くときが早くなり、規則的になるため心拍間隔一定になり、交感神経優位になります。 結論を言うと、スポーツなどの肉体的活動、勉強やデスクワークなどの精神的活動問わず、集中すると交感神経は優位になります。 脈拍ですが、スポーツなどの肉体的活動の場合、肉体が酸素を欲しているので脈拍は上がります。酸素消費の問題から脈拍が下がることは考えにくいです。 勉強やデスクワークなどの精神的活動ですが、酸素消費が増えるわけではないので脈拍はどちらともいえません。脈拍が上がるケースが多いです。 意識的に脈拍を下げる方法を教えます。 息を吐く時間を息を吸う時間より長くすることです。 これによって「呼吸性不整脈」をおこし脈拍を下げることができます。 マラソンランナーが呼吸に注意したり、仕事のプレゼン前など緊張したときに呼吸を整えましょうと言っているのはそういった観点で言われています。
お礼
丁寧に分かりやすいご説明、ありがとうございます。 そうしますと、例えば、ゴルフなどで集中しつつ(交感神経優位)、脈拍を下げることができれば、良い結果を残せる(自分の力を十分に発揮できる)可能性が高まると考えていいでしょうか? おそらく、一般的には集中して交感神経優位状態になると、脈拍まで上がってしまい、力が発揮できないと思うものですから。
お礼
詳細に解説下さりありがとうございます。分かりやすく大変勉強になりました。ご紹介いただいた「勝負脳の鍛え方」も、読んでみることにします。