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過失について、大阪アルカリ事件の大審院判決と新潟水

過失について、大阪アルカリ事件の大審院判決と新潟水俣病事件の新潟地裁判決では違いがあります。どちらが正しいでしょう? 因みに、私は大審院判決より新潟地裁判決の方が正しいと思う。なぜなら、企業の生産活動は一般企業との調和においてのみ許されるべきであり、住民のもっとも基本的な権利を犠牲にしてまで企業の利益を保護する必要がないからだと答えました。

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  • hekiyu
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回答No.1

"どちらが正しいでしょう?"  ↑ 法学において、どちらが正しいとか正しくないてのは 用語の使い方として、正確でない場合があります。 どちらが妥当か、という問題です。 そして、どちらが妥当か、というのは時代によって 異なってきます。 日本がまだ途上国であり、国益の為に企業活動の自由を 強く保護すべき時代であれば、企業寄りの判決を出す のが妥当になるかも知れません。 ”企業の生産活動は一般企業との調和においてのみ許されるべきであり、”      ↑ 一般企業との調和、というのは少し変です。 社会との調和ではないですか? ”住民のもっとも基本的な権利を犠牲にしてまで  企業の利益を保護する必要がないからだと答えました。”      ↑ 地裁の判決も、大審院の判決も、結果としては住民を 保護しています。 その法律構成が異なるだけです。 地裁は、結果責任という構成をしましたが、大審院は あくまでも、過失の有無という点から不法行為を 構成して認定しています。 従って、住民の権利を犠牲にしてまで企業の利益を保護 云々でははなはだしく不十分です。 論点は、あくまでも過失論にこだわるか、それとも 過失が無くても責任を認めるか、ということです。 その上で、公平という観点から企業の結果責任を 認めるのが妥当であろう、ということです。  

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