律は今日で云う法律、令は命令に当たります。
律は主として刑法や行政法に相当する物が多く、令と共に中央集権体制の確立と維持に利用されました。
令はそれらをより確実化する為の随時の発令です。基本法的性格を帯びることもありました。
律令時代には、国家を統治する上で、朝廷が自由に法律によって国民の守るべき義務を定め、地方官僚などを支配する為の命令を下すことが出来ました。基本形は古代中国の統治方法から学んでいます。
大宝律令は、大宝年間に発布された律と令の総称です。
風土記撰上に関する詔勅なども、令の一形態。
我が国最初の戸籍簿とも云うべき「庚午年籍」は、天智天皇の9年に出された各地豪族への指示で、氏姓照合の基本台帳となりました。
聖徳太子によるとされる17条憲法も、当時の律の典型でしょう。
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