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バブル景気の地方への影響について
- バブル景気においては、首都圏や関西圏だけでなく、地方でも高い好況が見られました。
- 地方の大学生も高時給のアルバイトや内定の恩恵を受けることができました。
- 特に北九州市でもバブル景気の恩恵が見られ、大学生が家賃・生活費・学費・遊興費をアルバイトだけで賄える程の好条件でした。
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私が就職したときはバブルが崩壊して就職氷河期になる直前のことでしたが、当時就職した会社の先輩には地方のなんというか、ヤンキー高校出身で「東京で働かないか」と勧誘されて上京してきたような人たちが何人もいましたね。もちろん勧誘は学校の先生を通じて会社がやっているわけですから、よほど変なことでもしない限り内定はもらえたって寸法です。 私が就職した会社は今でいうところのブラック企業でしたから、都内のそこそこ以上の偏差値の大学出身者は来てもらえなかったので、給料も安くて済んで世間知らずな地方の高卒出身者をトロール漁みたいな感じでガーッともってきていましたね。 それがいわゆる就職氷河期となったら、先輩たちより偏差値が倍くらいあるようなレベルの高い大学の人たちが殺到してみんな「そんないいところの大学の人がウチにきた」と驚いた記憶があります。 また地方では、リゾート開発ってのが過熱していましたね。他の方も指摘している宮崎のシーガイアが懐かしいですね。 他にもスキーブームなんかがありまして、えらい交通に不便な辺鄙な場所にスキー場が建設されたなんてのもありますね。 有名なのが青森県の鰺ヶ沢町で、そこにスキー場を併設したプリンスホテルが建設されたんですよ。完成記念式典のときは西武グループの堤会長が沢口靖子さんを伴って「ヘリでやってきた」なんてのがバブルですな・笑。 このスキー場を伴うリゾート施設のために鰺ヶ沢町は町の負担で道路や水道施設を作ったそうです。ホテルは膨大な量の水を消費しますからね。その建設費は東北の小さな町にはかなりの負担でしたが、ホテルからの税収と観光業の振興で回収できると見込んだのです。もちろん町にはそれに伴う雇用や観光客を当て込んだお店などがありました。 しかしバブル崩壊でリゾート施設は大赤字。何年前だったかな、結局鰺ヶ沢プリンスホテルは売却先も見つからず閉鎖となりました。鰺ヶ沢町は必死で慰留したのですが、当のプリンスホテルも西武グループの株問題などでホテル事業全体が外資への売却を噂されるなどそれどころではなかったですからね。 スキー場やゴルフ場を中心に、地方にゃそんな話がゴロゴロありましたね。今は高級リゾート地として大変人気になった星野リゾートトマムなんかはバブル時代に派手に宣伝されていましたね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E9%87%8E%E3%83%AA%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%88_%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%A0 今でも覚えているのですが、長野オリンピック招致が決まったとき、地元では歓迎しない意見があったと経済雑誌の記事で読んだのですよ。 地元の建設業者曰く、「リゾート開発で仕事が忙しいのに、公共事業なんて『ギャラの安い仕事』がやってられるか」ってね。
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- ithi
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ich_hoさん、こんばんは。 そうですね。少しだけこの時期、地方にいました。地主さんたちはホクホク顔だったかもしれません。ほとんど価値がないといわれた雑木林の山林がゴルフ場やホテルに、田んぼや畑が大きな幹線道路の敷地になったのですから、いっぱいお金が儲かったと思います。 確かにゴルフ場やホテルの従業員や幹線道路に傍に店舗を開いたりしてそこの従業員として働くという人たちもいるでしょう。 「大手企業でも、面接に行けば誰でも内定した」 「面接に行くにも、交通費が支給された」 「内定すると、接待や海外旅行などで拘束」 「大学生の家庭教師のアルバイトは、時給5,000円以上が当たり前」 「大学生が、居酒屋のアルバイトだけで、家賃・生活費・学費・遊興費全てを賄えた」 それでも、給与条件は中央と地方との格差から大幅に安いと思いますよ。 大体、中央は老舗の大企業が多くあり、バブル期に多くあったベンチャー企業のような会社での話でしょう。 中央の大都市圏と地方都市の感覚はさながら親会社と地方の子会社の関係になると思いますので、それは格差があると思います。まあ、ある程度の景気の良さは示しながらも大都市圏とは比べ物にならないでしょう。
お礼
貴重な経験談をありがとうございました。参考になりました。
>九州・四国・東北その他、地方でもこのような事態があったのでしょうか? ありました。 地方経済は株や証券などの金融バブルの影響は大きくはなかったものの不動産バブルが直撃しました。 直接的に調べられてもなかなか分からないかと思います。 資料が豊富なのは金融機関の破綻関連の資料です。 破綻の原因は過剰融資ですが、その大半が不動産関連の融資です。 わが国の地域金融の実態と課題 - 北九州市立大学 www.kitakyu-u.ac.jp/iurps/pdf/45_2.pdf お知りになりたい地区の官公庁の建物や公共施設の着工年をお調べになられるのも参考になります。 九州地方で全国的に有名なのが宮崎県のシーガイアです。 このようなレジャー設備、観光施設、ホテルなどが続々と着工建設された時期です。 バブル経済と呼ばれますように確実な実需があって計画着工されたものではありませんでした。 官民ともに、不動産(土地、建物)の価格の暴騰に目が眩んで次々と計画が実行された時代です。 図書館などで、地域の不動産価格の推移をお調べになられればその異常さがわかります。 大都市のような悪質な地上げ行為の影響は少なかったものの原野商法と呼ばれるものが横行しました。 原野商法 - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/原野商法 九州北部の工業地帯の工場も消費の拡大を過剰に見込んで続々と設備の増強を行いました。 不動産業、建設業、建設資材業などの業界が、これ等の計画の実施にともない人手不足が深刻化しました。 それに伴い、賃金も暴騰しました。 近隣の農漁村からの労働者に高額の賃金が支払われました。 支払わなければ、都市部や他の地区に労働力を奪われてしまいます。 企業の自衛上止むを得ませんでした。 当然、サービス業も活況を呈しました。 これらの資金は全て金融機関からの融資すなわち借金でした。 全てが明日は値上がりするだろうという思惑に基づいた行動でした。 一度どこかで思惑が外れれば一気に全体が崩壊します。 この金融機関の不良債権処理に手間取ったのが平成不況とデフレ経済の元凶です。
お礼
北九州市や地方にも、経済・金融面で明らかに大きな影響があったのですね。 いろいろお調べいただき、ありがとうございました。参考になりました。
- trajaa
- ベストアンサー率22% (2662/11921)
「面接に行くにも、交通費が支給された」 「内定すると、接待や海外旅行などで拘束」 に関しては実在する が 「大学生の家庭教師のアルバイトは、時給5,000円以上が当たり前」 「大学生が、居酒屋のアルバイトだけで、家賃・生活費・学費・遊興費全てを賄えた」 アルバイトに関してはバブルとの関連性は薄い 世の中が好景気だったから多少の色がついた程度 特殊事例がなかったとまでは言わないが
お礼
ありがとうございました。 あれから当時の新聞を調べてみました。 89年頃に、都市圏で時給500円(それ以前の相場)→800円と一気に高騰した例があったようです。 それにしても、上記のような話は確かに大袈裟なようですね。
- 0fool0
- ベストアンサー率18% (134/738)
別に詳しい訳ではないですが、地方でしたらゴルフ場や別荘地の開発、同じくマリンパークや遊園地やスキー場等々・・。 それに伴って建設業の活況の凄まじさ。 当然夜の街にも金が流れますから、地方だって潤っていましたよ。 まぁ、例として挙げられた話自体は、少々オーバーですが確かに都会での事だとは思いますが、「ふるさと創生一億円事業」なんて物もありました。 此の間、清里に二十数年ぶりに寄ったのですが、ソフトクリームの値段がバブル当時のままで笑っちゃいましたよw
お礼
参考になりました。ありがとうございました。
お礼
貴重な経験談をありがとうございました。参考になりました。