「万人が一味に帰す」という意味を教えてください
現在、中村 元著作の『東洋人の思惟方法1 インド』を読んでいます。
そうしたら、意味が理解できないフレーズが118ページに出てきたので、その意味を分かりやすく教えて頂きたいです。よろしくお願いします。
私が理解できないフレーズは、タイトルにある通り、「万人が一味に帰す」という部分です。
文脈は以下の通りです。
自己と他人とが究極の根底においては同一のものであり、両者の対立はかりの対象形態にすぎない、という思惟方法は、おのずから自他不二の境地を理想とするにいたる。ウパニシャッドにおいては、『汝はこの全世界たり』と教え、『われは汝なり』というのが、自他不二の倫理の基礎にある確信となっている。バラモン教およびインド教の倫理思想は結局このような基礎的見解にもどついているのである。
仏教においては、個々の人間を形而上学的実体と考えてそれらの間の同意関係を考究するということを拒否していたが、しかしすでに述べたように、仏教教団に入るならば万人が一味に帰すという思想があり、そのうちにはやはり自他不二の思想が働いているのである。
この『万人が一味に帰す』とは一体どういう意味でしょうか?
皆様の知恵をお借りしたいです。よろしくお願いします。