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生物の学名が数字表記になる?
今後、生物の学名を全て数字表記に変えようとする動きがあるのは本当ですか? 将来実際に現在のような学名がなくなり、数字表記のような番号的な表し方に変わることはありえるでしょうか? また、その場合恐竜や、哺乳類など大型生物の学名も数字のような簡易表記にされてしまうのでしょうか?
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- doc_somday
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門外漢です。 数字で表わすのは結構良いアイデアでしょう、使い易いです。 #1のお答えで面白い知識が得られました、しかし問題はさっぱり解決しないでしょう、 もちろんラテン語の規範(それとも呪縛?)からは逃れられるので歓迎する方もおいででしょう、 問題は「自然数しか使えない」点です、以下専門家ではないので正しい術語を期待しないで下さい。 つまり、#1のお答え通り「亜種」が出て来たら容易に命名可能でしょうが、 また同じになってしまうのは、上記の様に自然数しか使えないからです、 説明します。 ある「種」(亜種でも同様)が研究対象、商売の対象となると、その「種」の亜種が絨毯爆撃に遭います。 さらにその中でも特定の「亜種」だけが次代のホープになるとその「亜種」のまた亜種が同じ目に遭うことになります。 数字にはだんだん意味が希薄となり、計算機の様に最後に「一桁」付けて記述ミスを防ぐことになるでしょう。 だがそれにも限界があり、同じ桁数には限りがあります、桁を増やしたら「定義」のやり直し、 それを防ぎ、同族をまとめて記述出来る様にバー「-」を使って逃れようとしても、また「流行の寵児」になると莫大な「亜種」が出来て……の繰り返し。 たとえDNA(あるいは遺伝子)の限界まで到達しても(大腸菌ならすぐここにぶつかる) 多様な遺伝子操作を施すとまたやり直し、これが自然数の宿命。 だが代わりに実数など取り込んだら何桁書いたか訳が分からなくなる。
今までの学名をチャラにして数字記号一本にしようという訳ではありません。 分類学が進んだ結果新種か亜種か紛らわしいものが多数でてきていること 特に微生物の分野では、変異が起きやすいこと などで現在の命名ルールだけでは混乱しているようです。 又日常的には使われないラテン語表記になっていることも生物学者の悩みの種のようです。 新たに学名を付けようとするとラテン語の基礎を勉強せざるを得ないというのが実情です。 結果として、ラテン語に堪能な人に依頼するようなことも起きてきています。 英語化の動きもあるようですが、反対が多く纏まらないようです。 一方で発生学や遺伝学などの分野ではコンピューターの助けが必要不可欠になってきています。 このためには数字化というのは極めて有益な手段です。 まぁ~それやこれやで、従来通りのラテン語表記に基づくものと、必要な分野では数字化された表記がある、という二本立てになっていくのではないのでしょうか。 コンピュータープログラムが発達して言語表記でも、簡単に取り扱えるようになれば別です。 コンピューター屋さんも現在の方式とは全く違った情報処理技術を盛んに研究しているようです。 いずれにしても議論は確定していなくて流動的な状態です。 化石の世界では記号化以前に新たに発見されたものが増えてきて分類そのものを見直そうということになっているようです。 分類方法が変われば、学名のルールに従って表記が変わることにはなります。 参考 微生物名ってどうやって決まるの? - 日本生物工学会 www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8906/8906_yomoyama... 生物の多様性と分類 - トップ keirinkan.com/kori/kori_biology/kori_biology_2/contents/bi-2... 学名のススメ(2)-7 www.asahi-net.or.jp/~mr8k-sgn/kuwabaka2003cd/erie/gakumei/SN 第16回国際植物学会議命名法部会 - 日本植物分類学会 www.e-jsps.com/2007hp/topic/Name/dai16.html なにやら喧々諤々やっている様子が良くわかります。