- ベストアンサー
ポテンシャルエネルギーの二つの表記の違い
例えば U1=mgh U2=-G*Me*m/R (Meは地球の質量、mは共に対象物の質量、hは地表からの距離、Rは地球の中心からの距離) こういう式、よく見かけますよね? これらって、本質的に同じ物を表しているものだと思ったのですが、 どうがんばって考えても、同じことを言う式に見えません。 そもそも二つの式は基準点が違っているだろう、とは思うのですが・・・。 どう処理して良いか分かりません。どなかた教えていただけませんか?
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
本質的に同じ式ですが,実際は1番目の式は2番目の式の近似式です. 1番目の式の中のhは地表からの距離で,1番目の式は地表を基準点にとったとき,地表から距離hでのポテンシャルエネルギーです.これを2番目の式で考える場合は,地球の中心からの距離Rを基準点にとったとき,その点からhの距離,つまり地球の中心からR+hでのポテンシャルエネルギーを計算してあげればうまくいきます.ということで,2番目の式で(R+hでのポテンシャルエネルギー)-(Rでのポテンシャルエネルギー)を計算してあげれば1番目の式と一致するはずです. 実際計算する場合,hはRに比べて十分小さいことに注意して,|x|が1に比べて十分小さい場合に使える(1+x)^n≒1+nxという近似式を使います.(下の(*)の部分) -GMm/(R+h)-(-GMm/R) =-GMm/(R(1+h/R))+GMm/R =-(GMm/R)((1+h/R)^(-1)-1) ≒-(GMm/R)((1-h/R)-1) ---(*) =m(GM/R^2)h ---(1) ここで定数GM/R^2ですが,重力と万有引力のつりあいの式(という表現はあまりよくないが・・・)mg=GMm/R^2よりg=GM/R^2であるので,(1)=mghとなって1番目の式と(近似的に)一致することがわかります.
その他の回答 (5)
- abyssinian
- ベストアンサー率46% (53/114)
僕はNO2とNO4を書きました。 NO4でmが変だったので訂正しておきます。 エネルギーU2の物理単位はジュールJである。 そのR方向の勾配は dU2/dR=+GMm/R^2 (J/m) である。 これを=mgとおく。 ここにg=GM/R^2 これは地表では9.8(m/s)である。 高度差hの間でgがほぼ一定ならエネルギレベルの差は ΔU=勾配×高度差=mgh (J) である。以上。 そして僕はNO2を物理的な思考をしてない幼稚な方法としてこのNO4の方を一押しにします。 なぜならNO2はサビのところを(1+x)^a≒1+axという数学に転嫁して物理で説明してなかったからです。
- abyssinian
- ベストアンサー率46% (53/114)
一発回答 dU2/dR=+GMm/R^2=9.8m/s^2 (@R=6380km) 質量×加速度=力=mg 力×距離=エネルギ=mgh
- aryies
- ベストアンサー率44% (8/18)
地表でのU2は U2=-G*Me*m/Re 地表より少し高いところをRe'としてそのポテンシャルをU2’とすると U2’=-G*Me*m/Re' さてここで両者のポテンシャルの差を見ると; U2'-U2=-G*Me*m*(1/Re'-1/Re) =-G*Me*m*(Re-Re')/(Re*Re') ReとRe'が近いとしてRe=Re'とすると(ここがポイント)、 =-G*Me*m*(Re-Re')/Re^2 =G*Me/Re^2 *(Re'-Re) それで G*Me/Re^2=g Re'-Re=h とおくと =mgh=U1 G*Me/Re^2が有名な9.8m/s^2 になるわけですね。
- abyssinian
- ベストアンサー率46% (53/114)
U2=-GMm/R Rがh増すと、h<<Rとして 1/(R+h)=1/(R(1+h/R))=(1-h/R)/R=1/R-h/R^2 ゆえにポテンシャルエネルギは U2=-GMm/(R+h)=-GMm/R+GMmh/R^2 ゆえにhに対応するエネルギ差は ΔU=GMmh/R^2=mgh g=GM/R^2 =(6.673E-11)(5.98E24)/(6.38E6)^2 =9.804m/s^2 つまり地球中心をゼロ基準としたのが-U2でRの所をゼロ基準としてR>>hとした近似式がmgh
- elttac
- ベストアンサー率70% (592/839)
U1 は地表が基準で,U2 は無限遠が基準なのはおっしゃるとおりです。 では,U1 が距離に比例し,U2 が距離に反比例するのか考えます。 簡単な話,U1 は U2 の近似式です。地表近くでは h は R に比べてきわめて小さいとして,物体にはたらく力は質量に比例して一定と考えています。 ですから,「ばねにおもりをさげると……」の問題ではおもりにかかる力は mg で,「人工衛星が地球の周りを……」の問題では GMm / r なのです。
お礼
まとめてお礼する失礼をお許しください。 皆様のお陰で、なんとか理解する事ができたと思います。 ありがとうございました。 細かい所でしたが、丁寧なご説明を頂き、大変感謝しております。 また何かありましたらお願いするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。