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新聞紙の縦横は製作過程でどのように違うのですか

紙を裂いてみると縦と横で裂けやすさが違います。新聞紙に限りませんが作り方とどのような関係があるのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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noname#215107
noname#215107
回答No.6

>同じ機械で目の方向を90度変えることもできるのでしょうか。 さすがにそこまで自由は効きません。 原料はワイヤー(網)にひっぱられたり、逆に押されたりするため、調節が適切でないと、表裏で差が出てきてカール(紙が曲がること)の原因になったり、地合(紙を透かして見た時見えるムラ)が悪くなったりして、様々な要因で制約が出るからです

kaitara1
質問者

お礼

奥が深いものなのですね。どうもありがとうございました。

その他の回答 (5)

noname#215107
noname#215107
回答No.5

新聞紙の場合、立てて読むことが多いので、読むときに紙の目の方向は上下方向となっています。 立てて持った時に、倒れにくいようにするためです。 抄紙機では、幅が数メートル以上あるワイヤー(プラスチック製の網)が長い輪になっていてを高速で循環しています、 ここにパルプを水に混ぜた原料を、基本的にはワイヤーと同じ速度で噴射し、網の上に載せます。 網に乗せられた原料は脱水されて湿った紙になり,この後、ピックアップフェルトで拾われてプレス、乾燥工程へ続きます。 原料の噴射速度とワイヤーの走る速度の比を、ジェット/ワイヤー比と言いますが、通常はほぼ1:1です。 噴射速度を微妙に変えることによってジェット/ワイヤー比を変化させると、紙の目が強くでたり、弱くなったりします。 用途によっては紙の目が非常に重要なのです。

kaitara1
質問者

お礼

興味深いお話を伺いありがとうございました。

kaitara1
質問者

補足

同じ機械で目の方向を90度変えることもできるのでしょうか。

  • okormazd
  • ベストアンサー率50% (1224/2412)
回答No.4

紙の縦・横で方向性のあることを「紙の流れ目」といいます。 紙を作る機械を抄紙機といいます。抄紙機の始めの段階で、水に溶いたパルプをワイヤ(網)の上に噴射します。このとき、ワイヤの移動する方向にパルプ液も流れて、パルプの繊維の長さ方向が流れ方向に揃いやすくなります。それで「流れ目ができて紙の横方向と縦方向では強さが違ってきます。「流れ目」の方向には裂けやすく折れやすく、それと直角方向には裂け」にくく折れにくくなります。紙の使い方によっては「流れ目」をうまく使わないときれいな製品ができないこともあります。 紙を作る初めの段階のパルプ液の流れの方向で紙の「流れ目」が決まるのです。ただし、裁断してできたA4とかの用紙での縦横の話ではありません。用紙の縦横は用紙の製品によってどちらに裂けやすいかは違ってきます。これは抄紙機でできた大きなロール紙をどう裁断して用紙を作ったかによって違うのです。 http://www.hokuetsu-kishu.jp/environment/paper_process.html http://www7.wind.ne.jp/hiraide/basic/nagareme.html

kaitara1
質問者

お礼

大変よく理解することができました。ご丁寧なご教示ありがとうございました。

  • kohichiro
  • ベストアンサー率21% (306/1447)
回答No.3

長い人工物は木綿繊維、ナイロン繊維などの化繊、巻き紙、うどん、そーめん 、鉄板、ビニールシートなど多くのものがありますが、みんな強度を増すために太く厚い段階から一定方向にどんどん伸ばし、伸ばせるような工夫(回転させたり湿気を与えたり叩いたり温度を高めたり)を加えながら伸ばし続けて最終的にはプレス(カレンダー)したりして仕上げます。伸ばす段階で物体を構成しているより細かく短い繊維質が伸びの限度に達してお互いに絡み合いつながって強度を増していくのでしょう。この内部の現象はほとんど引っ張られる方向だけで発生するので、引っ張りの直角方向では強さがほとんど発生しない(絡んだりしない)と考えられます。もちろんその縦横の強度は製品によって重要度が異なりますので、たとえば両方に強度が必要な場合は、引っ張り方向と直角にも圧縮しろを見込んでロールを加えたり(特に鉄板など)して調整するのでしょう。

kaitara1
質問者

お礼

大変参考になりました。和紙の場合などは方向というものはないのでしょうね。新聞の記事を水を含んだ筆で四角く囲むように濡らして切り取ろうとした場合に経験した事でした。ご教示ありがとうございました。

回答No.2

 新聞紙の場合は輪転機に通して印刷する工程の都合で引っ張る力に耐えられるだけの耐久力が必要です。 >朝日新聞東京本社を見学してきました~まさに技術の結晶、超高速カラー新聞輪転機編~ >http://gigazine.net/news/20101214_asahi_printing/

参考URL:
http://gigazine.net/news/20101214_asahi_printing/
kaitara1
質問者

お礼

なるほど回転軸に平行な方向には裂けにくくなっているということでしょうか。その前の紙を作る時点での事が知りたかったのですが、線維の方向は自由にできるのでしょうね。ご教示ありがとうございました。

  • trytobe
  • ベストアンサー率36% (3457/9591)
回答No.1

紙のもととなる植物から作った繊維(パルプ)を、長く連続した水切り用の網で「紙漉き」のように水を切っていく間に、流れて乾かして巻き取られる進行方向と、ある幅をもった方向とで、繊維のすくい上げ方が微妙に違って、繊維の並びが強いか弱いかで縦横の裂けやすさに違いがあるのかと思います。

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