まず、硫酸と一言で書かれていますが、その濃度で実際の反応が
変わることがあります。一般に濃硫酸は酸としては弱酸ですが、
酸化力をもっています。逆に希硫酸は強酸ですが、酸化力は
ほとんど示しません。
金属が水に溶けるときは、金属イオンになる必要があります。
つまり酸化剤が必要になるのです。これは合金でも単体でも
同じことです。酸と反応して溶けるときには水素イオンが還元されて
水素分子を生じ、酸化剤として働くときは硫酸イオンが還元されて
二酸化硫黄を生じます。しかし、硫黄そのものが(2-)の酸化数となる
硫化物イオンとなることはありません。
実際に生じる物質ですが、鉄を希硫酸にとかした場合、鉄(II)イオンと
硫酸イオン、水素分子が生じます。水素が発生している間は水溶液中の
酸素が水素によって消費されるため、鉄(III)イオンが生じることは
ありません。
電気が流れている状態というのは硫酸銅水溶液の電気分解などでしょうか?
そうであれば、改めてご説明します。
最後に言葉の件ですが、
~化物という言葉は単原子イオンと水酸化物イオンのみに使います。
塩化物、臭化物、窒化物など。
多原子イオンの場合は~塩となります。
硝酸塩、リン酸塩などです。
また一般的な書き方は硫酸鉄(III)もしくは鉄(III)イオン、鉄(3+)イオン
などです。
お礼
さっそくの回答どうもありがとうございます。 黄銅(銅と亜鉛の合金)に硫酸をかけた時も同様と考えてよいのでしょうか? それから鉄に硫酸をかけてできたと考えられる白またはクリーム色の生成物は 硫酸第2鉄、Fe2(SO4)3でいいのでしょうか? もしおわかりでしたら教えてください。m(__)m