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平日登山は禁止だった?
昔は平日の登山は禁止だったり、富士山登山などもかなり制限されていたという話を聞いたのですが本当ですか?
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現代のような「登山」という概念も習慣もありませんでした。 平日などという考え方もありませんでした。 何をするにも、二本足でトコトコ歩いていました。 旅に出ればいやでも応でも山道を歩かされました。 山村では山の中で暮らすのが当たり前でした。 江戸や京、大阪や城下町に住む人が、遊びや楽しみのために急な坂道を上りにいくなどということは考えもしませんでした。 一般の人がわざわざ山へ入るのは、温泉に行くときぐらいしかありませんでした。 現代のスポーツやレジャーとしての登山という考え方や行動は明治以降に外国人が持ち込んできたものです。 高山は修行の場と考えられていました。 特に山岳修行を主体とする修験道では、修行僧がセッセと登っていました。 日本の主な高山の登山ルートはこの人達によって開かれました。 現代と同様に希望者があれば、修行ということで道案内をしました。 この人達が勝手にここは女人禁制だとかなんとか決めていました。 高野山や比叡山というように、山にお寺を建てるということをやっています。 お寺の正式名が○○山△△寺というのはここからきています。 中国仏教の影響です。 この場合は、山全体がお寺の境内と考えられていましたから、女性を立ち入り禁止としているところが沢山ありました。 富士山などもあくまでも信仰の対象として登っていました。 富士講という同好会のようなものがあって信仰として登っていました。 わざわざ富士山まで行くのが大変なので、土を積み上げて、それに登れば富士山に登ったのと同じご利益がある、とかなんとか言って、江戸の街の至る所に富士塚なるものが作られました。 現在も沢山残っています。 土を積むだけではなく、お金をかけてわざわざ富士山の溶岩を運んできて積み上げました。 神道の場合は、山そのものがご神体であったり、山の中の岩や巨木がご神体であるとされているところがありました。 このような場所へ行くということは、お参りに行くことですから、管理する神社がそれぞれルールを決めていました 地方によっては、こういうことはしてはいけない、やれば祟りがあって災いが降りかかるなどという伝説があるところもありました。 以上のようにあくまでも山に登るというのは、即信仰行為でした。 現代風の平日だのなんだのとは無関係でした。 信仰の対象であり、信仰行為ですから、それぞれの宗派なりお寺なり神社が勝手にルールを決めていました。 全国共通の法律や決め事があったわけではありません。
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- goold-man
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日本には、古くから山岳信仰(山を神聖視し崇拝の対象とする信仰)があり、石鎚山や諏訪大社、三輪山のように、山そのものを信仰している場合、一般人は登山できなかったと推定(山伏・猟師などは登ってもよい)されます。(特に女人禁制の山は多い) 高僧の、空海が高野山を開山、最澄が比叡山を開山するなど、山への畏敬の念が、一般人にはあったと思われます。(平地でも仏教寺院が「○○山△△寺」と号する) 山の祭りなど人手が多くいる場合は、一般人はお祓いや身体を清めてから行事に参加するので、平日は禁止されていたかも知れません。 富士信仰:富士山神霊への信仰を行うための講社である富士講に入らないと登山できなかったのでは? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E8%AC%9B
お礼
ありがとうございます。山岳信仰はとても興味深いですね。時間を見つけていろいろ勉強してみようと思います!
お礼
ありがとうございます。高山は厳格な修行の場で宗教的聖地だったんですね。富士講などの話もとても面白いです。勉強になりました