「音楽」という言葉(漢語)は別に「music」の訳語として近世や近代に新たに作られた言葉ではなく、2000年以上昔の中国の古典「呂氏春秋」が初見だとされている極めて歴史のある言葉です。明治以降西洋のものにも中国や日本のものと同じく「音楽」の語が広く使われるようになったということになります。
もともと「楽」には「楽器を演奏する」「音曲を奏でる」という意味があり、「楽曲」「楽譜」などの熟語の「楽」はこの意味です。つまり「楽」だけで「音楽」(特に雅楽)の意味があったわけで、「音楽」=「音を楽しむ」ではないことは明らかです。
古語辞典を引くと「続日本紀」や「源氏物語」などの「楽」の用例が載せられています。
なお「音学」を漢和辞典で調べると、「漢字の発音を研究する学問」とあります。
お礼
ありがとうございます。 どうやら勘違いしていたようです。 『楽』の漢字にそこまでの意味があったんですね。