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原子力発電の”ベストミックス”とは

いま、原子力発電についてのレポートを書いているんですが、そこで”ベストミックス”について触れなくてはならないんです。 でも自分で調べていても全然何がなんだかわかりません。 一体”ベストミックス”とはどういう意味ですか?教えてください。

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回答No.1

各発電方式の長所短所をお互いにガバーするのがベストミックではないでしょうか。 原子力長所 ・発電コストが安い(廃棄物などで賛否はありますが) ・二酸化炭素の放出が基本的に無い。 ・燃料は一度原子炉に入れてしまえば,1年間(定期検査のインターバル)は補給不要。(というか,原子炉を止めない無理だけど・・・) 原子力短所 ・起動停止や負荷変動が苦手。昼と夜の負荷変動に対応しきれない。(実際に定期検査以外は基本的に100%出力のまま運転。ベースロード運用と言う。) ・放射性廃棄物などの処理問題。 ・例は少ないが,廃炉となったあとの処置。 火力発電長所 ・負荷変化に追従しやすい。(石炭火力はあまり得意でないので,原子力のようにベースロード運用が多い様です。) ・起動停止が比較的楽。電力需要の少ない週末とか夜間停止の運用が可能。(WSSとかDSSと呼ばれています。Weekly Start & Stop, Daily Strat & Stop. DSSはピークロード運用,WSSはミドル運用などと言うようですね。また,電力会社にもよりますが,コスト高の石油火力などは本当に夏場のピークしか運転しない発電所もあります。) 火力発電短所 ・二酸化炭素や窒素酸化物排出による地球環境問題。 ・原子力より燃料費が高い。また,常に供給が必要。 ・燃料産出国が比較的政情が良くないので,安定確保の努力が必要。 水力発電長所 ・起動停止と負荷変動は火力以上に得意。電力需要の減る昼休みに止めて,また午後に起動などDSS以上の運用をしているところもある。 ・二酸化炭素排出が基本的にない。 水力発電短所 ・水資源の開発は限界に近い。 ・建設コストが高い。 ・ダムによる自然破壊。 ・渇水時の発電に期待できない。 揚水発電所長所 ・夜間の原子力などの余剰電力を昼間のピーク電力に流用できる。 揚水発電所短所 ・揚水動力の損失で,単独では損するだけ。 ・水力同様の自然破壊。 風力・太陽光長所 ・燃料費が基本的にタダ。 ・二酸化炭素排出がない。 風力・太陽光長所 ・まさに風まかせ,天候任せ。安定供給できない。 ・単基出力が低い。膨大な電力需要に対応できない。 以上,とりあえず思いつく長短(他にもいろいろあるでしょうが)を列挙しましたが,これらをうまく組み合わせて電気の安定供給を図りながら,自社の利益もあげるのがベストミックスと思います。 それぞれの長短所をどのように評価しているかは,それこそ電力会社に聞かないとわからないでしょうけど。

altair1314
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 初め、ベストミックスは電子力の中でのことかと思ってたんですが、違うんですね。 電気を作る時には長所と共に短所も必ずあるということがよく分かりました。

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